ウィリアム皇太子と、ヘンリー王子

ヘンリー王子が2024年2月6日、イギリスに帰国。ロンドンでがんの治療を受け、静養のためヘリコプターで私邸サンドリンガムに戻る前の父チャールズ国王と、ロンドンの私邸クラレンス・ハウスで対面した。がんと診断されたというショッキングなニュースが家族を一つにまとめるきっかけになるのではとも思われたが、ウィリアム皇太子とヘンリー王子の対立に影響を及ぼす可能性はなさそうだ。 【写真】もうこんなに「仲良し」な2人は見れない...？ウィリアム王子＆ヘンリー王子のベスト兄弟モーメント ある情報源が『Town & Country』に、「ウィリアム皇太子は、ヘンリー王子がイギリス滞在中に会う予定はない」とコメント。チャールズ国王の公務の一部を担うウィリアム皇太子には予定が詰まっており、手術後のキャサリン妃と子供たちのケアでも忙しい。会う予定がないということは、兄弟には依然として敵対意識があることを明確に示している。 兄弟が揃って公の場に姿を見せたのは、2023年5月の国王の戴冠式が最後。だが、式で正式な役割を担っていたウィリアム皇太子と、ロイヤルファミリーの他のメンバーたちと後ろの方に座っていたヘンリー王子がやりとりする場面はなかった。

エリザベス女王の国葬の際に、兄弟がそろった場面

エリザベス女王の国葬の際には兄弟が並んで立つ場面もあったが、2023年1月に出版したヘンリー王子の回想録『Spare』が、2人の関係の重大な転換点になったと見る人は多い。ヘンリー王子はウィリアム皇太子とキャサリン妃を悪く書き、何年も前に遡って家族の秘密を暴露。ウィリアム皇太子がヘンリー王子に暴力を振るったり、ウィリアム皇太子のスタッフがタブロイド紙にヘンリー王子とメーガン妃のことをリークしたりネタを仕掛けたりしたと批判した。 ウィリアム皇太子とキャサリン妃が『Spare』についてコメントしたことは一度もない。今年出版されたばかりの王室本の著者ロバート・ハードマンは、「夫妻はヘンリー王子の回想録を読んでいない」とはっきり書いている。暴露された内容が影響を与えたのは明らかだったが、夫妻は私生活については固く口を閉ざしたままだ。 ヘンリー王子の今回の滞在日数や滞在先は不明だが、来週、カナダのバンクーバーでインビクタス・ゲームのイベントに出席する予定があるので、それまでに離れるのは間違いない。6日午後（現地時間）に30分ほどチャールズ国王と会った後は、警察の警護付きでクラレンス・ハウスから車で出てくるところが目撃されている。 ウィリアム皇太子は7日、ウィンザー城で叙任式を行った後ロンドンに移動し、ロンドン航空救急隊のガラ・ディナーに出席する予定になっている。