小芝風花「トクサツガガガ」で魅せる隠れオタクぶり
女優、小芝風花が年明けから注目を集め始めている。27日に2冊目となる写真集「F」を発売したほか、「オスカル!はなきんリサーチ」(テレビ朝日系、金曜25時20分)ではバラエティー番組初MCを務め、連ドラ初主演作で隠れ特撮オタクを演じる「トクサツガガガ」(NHK総合、金曜22時)はツイッター検索世界のトレンドランキング1位に上がるなど、何かと話題を呼んでいるのだ。
さまざまなオタクに通じる「好きなものは好き」
ドラマ「トクサツガガガ」は18日にスタート、すでに2話が放送されている。小芝が演じる仲村叶は商社勤めのOLで、職場では笑顔を絶やさず女子力が高いと思われている。しかし彼女には、秘密があった。母親(松下由樹)が女の子らしさを好んで特撮を毛嫌いしていたため、周囲に特オタであることを隠して生きてきたのだ。 そんな仲村は、日常の中でピンチに陥ると、脳内が特撮モードに切り替わって、彼女にしか見えない特撮ヒーローが出現。彼らの言葉に勇気づけられた仲村は、次々にピンチを切り抜ける。 ほか共演には特撮オタクの先輩・吉田役に倉科カナ、同僚・北代役に木南晴夏、小学生の男子・ダミアン役に寺田心、コワモテ・任侠役に竹内まなぶなど。日常生活で直面する「あるある!」な壁に葛藤しつつも前向きに奮闘する仲村の姿を描くコメディーとのことだが、「好きなものは好き」という気持ちの爆発ぶりは見ていてなかなか痛快。ドラマでは特オタだが、さまざまなオタクに通じるものがある。
武井咲の妹キャラ、14歳で芸能界デビュー
小芝は1997年生まれ、大阪府堺市出身の21歳。2011年に開催された、武井咲のお姉さん&妹キャラクターを決める「ガールズオーディション2011」全国大会でグランプリに選出。当時14歳だった。以後、オスカープロモーションに所属し芸能活動を開始、2014年の第86回選抜高等学校野球大会ではセンバツ応援イメージキャラクターに起用された。さらに同年、映画「魔女の宅急便」に映画初出演にして主演、第57回ブルーリボン賞の新人賞を獲得するなど評価された。その後も2016年にはNHK朝ドラ「あさが来た」でヒロインの娘役を演じるなど地道にキャリアを重ねてきた。 今回が連ドラ初主演となるが、ルックスの良さのみならず演技の実力的にも申し分ない。オタクであることを隠して懸命に日常を送る様子は可愛くもあるし、どこか健気さも感じる。特撮から学んだことをヒントにしてさまざまな壁を乗り越えていく姿は、何かオタク的といえるほど好きなものがある人には共感を呼ぶのではないか。 (文・志和浩司)