Living in Sapporo《レバノン人》サブリナさん後編 北海道に来たかった
【北海道・札幌】200万人近い人口を抱える北海道の道庁所在地・札幌。「さっぽろ雪まつり」を代表とする世界規模のイベントも開催され、多くの観光客が訪れる街だ。その札幌には多くの外国人(2011年の札幌市の調査によると「札幌の外国人登録者数」は9500人強)が住んでいる。そこで、札幌で暮らす外国人に「札幌の魅力」を聴く「Living in Sapporo」の不定期連載をスタート。第3回後編は、英会話教師のカナダ育ちのレバノン人、ヤラ・サブリナ・ケマレディンさんに札幌の魅力を聞いた。(インタビュー・構成/橋場了吾) 【写真】Living in Sapporo《レバノン人》サブリナさん前編 百科事典でJapan発見
唯一知っていた日本語はSTYXの名曲から
初めて日本にやって来たのは21歳の時、ワーキングホリデーを利用して来日しました。私は、最初から自然の多い札幌にやって来ました。あと、縄文時代にも興味があって、独特の歴史(北海道には弥生時代がない)を持つ北海道に来たかったんです。 日本に来て一番びっくりしたのは、タクシーのドアが自動なこと。自分で閉めようとしたら、運転手さんに注意されました(笑)。あとは、どこのお店に行っても店員さんが笑顔で接してくれること。STYX(アメリカのロックバンド)の曲「Mr.ROBOTO」の「ドーモ、アリガト、Mr.ROBOTO」という歌詞のおかげで唯一知っていた日本語「ドーモ、アリガト」だけで何とかなりました(笑)。 しかもたまたま札幌がよさこいソーラン祭りの時期(6月中旬)で、大通公園(札幌市の中心部を横断する公園)で踊っている人がたくさんいて、公園でお酒を飲んでいる男性に話しかけられるなど、衝撃の札幌1日目でした。(※海外では公園で飲酒の習慣はほとんどない) その札幌の夏が、世界一きれいな季節だと思って、ワーキングホリデーの期間が終わった後もそのまま残れるように申請して今に至ります。
趣味が高じて4年前にCDをリリース
ワーキングホリデーのときから英会話教師をしていたのですが、今はジェリービーンズ英会話教室(札幌市中央区)という児童向けの教室で英語を教えています。児童心理学を学んでいたので、子どもの頃から英語を吸収してもらいたいなと思い、この仕事をしています。