ド軍の高額交渉を拒否→6.5億即決オークションを決断 大谷翔平の50-50記念球は“売り”に「誰もが50号を気にしているうちにやる」
球史に残る“メモリアルな一球”だ。相当な価値が付くと予想される。 その“一球”とは、去る9月19日に行われたマーリンズ戦で、ドジャースの大谷翔平が放った一発だ。この打席で二刀流スターは史上初となる「シーズン50本塁打・50盗塁」を決める50号を放ったのだが、左翼席に着弾したボールの行方が注目を集めていた。 【動画】6安打10打点2盗塁!「金字塔」を達成した大谷翔平の全活躍シーン もっとも、ボールは男性ファンが獲得。米スポーツ専門局『FOX Sports 640 South Florida』のアンディ・スレイター記者によれば、すぐさまボールを巡っての“交渉”を行ったドジャースは、30万ドル(約4200万円)の賞金を提示。しかし、記念球の保持を決断。話し合いは“破談”していた。 果たしてボールはどうなるのか。小さくない注目を集める中で、男性は大きな決断を下した。現地時間9月25日に米オークションサイト『Goldin』によって競売にかけられることが決まったのだ。 オークション期間は27日の東部時間午前12時(同28日午前1時)から入札がスタート。初期設定価格は50万ドル(約7225万円)だが、10月9日(日本時間10日)までに450万ドル(約6億5000万円)で入札した場合即決となる。 オークションを手掛けることになった『Goldin』のケン・ゴールディンCEOは、米スポーツ専門局『ESPN』の取材に対して「この案件は、我々にとって今までで、最も受けるのが簡単なものの一つだった」と回答。「試合の翌日に彼から連絡があり、我々は連絡を取り合いながらセキュリティースタッフと代理人とともにマイアミに飛んだ。そして月曜日に彼と会ってきたんだ」とオークション開始を巡る交渉が即決であったとも語った。 さらにゴールディン氏は「オオタニは間違いなくMVPになる。だから、誰もがオオタニの50号を気にしているうちにやっておく必要があった」と強調。その上で、こう続けている。 「オオタニは信じられないほどユニークで、この世のものとは思えない才能の持ち主だと私も思う。彼は完璧な選手で、ハリウッドでプレーしているような感じだ。間違いなくこの先10年以上はメジャーリーグの顔となる。今から引退するまでに彼が成し遂げられることは、二度と並ぶものがないかもしれない。だから出品者にとって非常に重要だったのは、世界的かつグローバルなリーチだ。アメリカに住んでいる以外の誰かがこの野球ボールを落札する可能性は確かにある」 日本からも参戦が可能と見られるオークションで、歴史的な一球を手にするのは一体誰になるのか。その争いは、空前絶後の“激闘”が予想される。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]