【MotoGP】昨年ワンツーフィニッシュでも期待しすぎは厳禁! ビニャーレス、カタルニアGPに向け「賢くあるべき」
今週末MotoGPは第6戦カタルニアGPが開催される。ここでは昨年アプリリアがワンツーフィニッシュを飾っているが、マーベリック・ビニャーレスはあまり楽観視し過ぎないよう釘を刺した。 昨年のカタルニアGPでは、アレイシ・エスパルガロがスプリント、そして決勝でともに勝利。ビニャーレスも決勝で2位となり、アプリリアはMotoGPで初のワンツーフィニッシュを達成した。 そのため今シーズンのカタルニアGPでも期待が高まるのは当然だろう。ただビニャーレスは、前例を理由に期待をかけすぎることはしないようにしているようだ。 前戦フランスGPで5位となったビニャーレスにカタルニアGPは表彰台の頂点に戻るレースになるかと尋ねると、彼は「分からないね」と答えた。 「たしかにそうなれば夢みたいなものだろう。でもどうなるだろうね。このチャンピオンシップは全てが変わる可能性があるから、そう断言するのは難しいんだ」 「タイヤもちょっと違っているし、新しいテクノロジーもある」 「僕らはそれがモンメロ(カタルニア)でどう機能するかを知らないんだ。だから過度な期待を自分たちに寄せないよう、賢くあるべきなんだ。それが正直なところだよ」 「良い金曜日を過ごせれば、期待もできるだろうし、全力を尽くすだけだ」 「とにかく、僕らはカタルニアでどうなるか様子を見る必要がある。5月のモンメロは雨がちでもあるからね。どうなることやら」 ビニャーレスは今年、新型マシンへの適応に最初は苦しんだものの、良いセッティングを見つけるとスピードを発揮。そして第3戦アメリカズGPでチーム加入後初優勝を達成したが、第4戦スペインGP、第5戦フランスGPは表彰台に届かなかった。 今詰まってしまっている“天井”を突破するためにどうすればいいのか? その点をビニャーレスに尋ねると、彼は次のように答えた。 「いい質問だ。僕も今後のレースで前進したいと思っている。モンメロは期待が高いことになるだろうけど、コンサバであることが必要だ。それにドゥカティもかなり改善しているだろうしね」 「カタルニアでは強いだろう。だけど他のコースで僕らは次のステップをどう踏み出すかをチェックしていかなくちゃいけない」 「当然、良くなるコースもあれば、そうじゃないコースもあるだろう」 「(ル・マンでは)良いレースウィークになると思って週末に入ったんだけど、チームからここはうちのバイクにとってベストなコースじゃないかもと言われていたんだ。結局、彼らが正しかったかもね」
Lewis Duncan