第91回選抜高校野球 校名プラカード 一筆入魂、気迫で揮毫 袖ケ浦高書道部 /千葉
<センバツ高校野球> 3月23日に開幕する第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の入場行進で掲げる習志野などの校名プラカードを、県立袖ケ浦高書道部3年の女子部員3人が「一筆入魂」の気迫で書き上げた。3人は「悔いなく戦って決勝へ進んでほしい」と健闘を願っている。 出場校名のプラカードは、昨年11月に「書の甲子園」として知られる第27回国際高校生選抜書展(毎日新聞社など主催)の団体の部で地区優勝した11校が分担して揮毫(きごう)する。 南関東地区大会で優勝した袖ケ浦高書道部は、習志野のほか、国士舘(東京都)と筑陽学園(福岡県)が割り当てられた。書道部内で話し合った結果、同展の個人の部で上位入賞した3人が担当することに決まった。 習志野を担当した野沢沙樹さん(18)は「甲子園は学校の名誉を背負って戦う大きな舞台。選手が入場行進で堂々と歩いて行く姿を想像して書いた」と力を込めた。綾部冬菜さん(18)は初出場の筑陽学園を担当し、「チームを信じ、一球一打を大切にして練習通りの試合をしてほしい」と願って書いたという。依知川清楓さん(18)は国士舘と書いた書を手に「毎日積み重ねた練習の成果を発揮し勝ち進んでほしい」と話した。 3人は、センバツの組み合わせ抽選会の前日の3月14日に木更津市のイオンモール木更津で開かれる書道部の卒業書作展で部活動を終える。3人は球児に向けて「一日一日を大切にして、最後の試合まで悔いを残さないように野球に励んでほしい」とエールを送った。【上遠野健一】