宮沢和史が語る、故郷・山梨の魅力「人間にとって一番大事なものが全部そろっている」
宮沢和史が生まれ故郷の山梨の魅力や、音楽活動35周年アルバムへの想いなどについて語った。 宮沢が登場したのは、4月23日(火)にJ-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内の「MUSIC+1」。音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナーだ。
「ロング・アンド・ワインディング・ロード」の35年
宮沢は現在動画が公開されている、沖縄の魅力を伝える連続動画企画「Voice Trails of Be.Okinawa」に出演。沖縄とゆかりのある3人の人物にサッシャがインタビューをしている。 サッシャは「我々がついつい見逃してしまいそうな沖縄の歴史について、とても精通されてお勉強されている宮沢さんのお話がすごく面白いので、ぜひ番組が終わったら観てください」とリスナーに呼びかけた。その後、宮沢は35周年となった音楽生活を振り返った。 宮沢:あっという間、と言いたいんですけど案外そうでもなくて。やっぱりそれなりの道のりだったなと。しかも振り返ってみれば直線の道ではなくて、ときには脱線したり立ち止まったり戦線離脱したり、いろいろ曲がりくねった。いいときも谷もありますけど、ロング・アンド・ワインディング・ロードと言うんでしょうか。 サッシャ:でも、回り道をしたからこそ見える景色もあります。 宮沢:それもあるし、自分からあえて脱線していったというときもあるので。やっぱり南米の音楽を追求したりして、J-POPの枠から脱線しないと追求できないときもありました。そういうことの連続だった気がします。 サッシャ:そういった音楽をいち早く日本でポップスシーンに取り入れたのは宮沢さんでありTHE BOOMでしたよね。
短編小説のようなアルバム
35周年を迎えた宮沢はニューアルバム『~35~』を4月24日(水)にリリース。多数のゲストが参加したアルバムへの想いについて語った。 サッシャ:これは全曲ほぼ、1曲を除いて誰かしらゲストがいるという。 宮沢:ほぼそのゲストの普段やっている音楽家たちとものを作ったという。だからこっちのフィールドに来てもらうのではなくて、僕が出かけていって録音したような、僕の作品としては一風変わったものになっています。 サッシャ:なぜ35周年でこういうことをやってみようと? 宮沢:振り返った集大成みたいなことじゃなくて、本当に思いつきで「彼と歌ってみたいな」とか。ふるさとが同じ後輩の藤巻亮太くんと、ちょっと故郷の山梨の歌を作ってみたいから連絡してみようとか、そういうことで。だから1曲1曲違い物語を集めた、短編小説みたいになっています。 サッシャ:素敵。 宮沢:コンセプトアルバムとかそういうことではないんです。 ノイハウス:それはどういうタイミングで思いついたんですか? 作ろうとなったときにまず人が浮かぶのか、テーマが浮かぶのか、どのような流れだったんでしょうか。 宮沢:本当に若い人とやろうと、スタッフとも話していたんです。沖縄のHoRookies(ホルキーズ)というグループは20代で、僕の子どもよりも若いのですが、(彼らとの曲は)沖縄の未来を歌った歌なので声を掛けました。『星のラブレター』というTHE BOOMの初期の曲は僕が大学生のときに作った曲で、これは同じような道を歩いてきた岸谷 香さんとデュエットしたら楽しいだろうなとか、本当に思いつきです。 番組では『~35~』に収録されている藤巻とのコラボ曲『遠影』をオンエアすることになり、宮沢は楽曲制作の経緯について語った。 サッシャ:沖縄のイメージもとても強い宮沢さんではありますが、ふるさとの山梨県出身者同士のコラボです。藤巻さんとの『遠影』ですが、これはどのような曲でしょうか。 宮沢:「昔はよかった」とか「あのころは美しかったな」ということではなくて、あのころの景色はずっと覚えているけど、これから前へ進みたいなというものです。僕が詞を書いて藤巻くんに投げて「自由に曲を作ってくれ」と作った曲です。