大の里が「大関」として巡業初参加し大歓声で迎えられる 地元石川県で６日開催の巡業も心待ち
9月の大相撲秋場所で2度目の優勝を果たした大の里（24＝二所ノ関部屋）が、大関として初めて臨んだ巡業で、大歓声で迎えられた。1日、東京・足立区で始まった秋巡業に参加。朝稽古では、大関経験者の前頭高安に胸を借り、ぶつかり稽古を行った。その後の土俵入りでは「新大関、大の里」のアナウンスと同時に、会場から大きな拍手と歓声が起きた。それに応えるように、土俵上を歩きながら手を振って笑顔を見せた。 【写真】巡業の土俵入りで声援に手を振って応える大の里 大の里は「本当に、たくさんの歓声をいただいて、うれしいですね」と感謝しつつ「これから、よりいっそう頑張らないとダメだなという気持ちになりました」と、表情を引き締めた。ぶつかり稽古で大関に胸を出すことも、今後は他の関取衆が遠慮しがちになりそうだが、師匠の二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）の弟弟子でもある高安が、その役を買ってくれた。大の里は「入門前からかわいがってもらっている。アドバイスも、たくさんいただきました」と、感謝した。 この日から始まった秋巡業は、関東から始まり、最後は中四国まで全25会場で行われる。途中の6日には、出身の石川・津幡町に隣接する金沢市でも開催。「地元石川県に大関として帰ることができるというのは、うれしいことですね」と、心待ちにしていた。日本相撲協会の「看板力士」となる大関昇進を果たし、今後は地元だけではなく、全国の相撲ファンの期待に応えることが求められる。大の里も自覚十分で「たくさんの全国のファンに、たくさん力をもらって、九州に向けて頑張りたいなと思います」と力説。九州場所（11月10日初日、福岡国際センター）で、2場所連続3度目の優勝を目指していく。【高田文太】
