【シーホース三河】名古屋Dに100点ゲーム許し完敗 次節に向けディフェンスの修正が課題に
敗戦の中に見えた2つの希望
完敗という結果だったが、ポジティブな面を挙げるなら、一つは最後まで“ゲームが壊れなかった”こと。大差がついてしまうと、オフェンスで個人プレーに走ったり、イージーミスを連発したりするゲームがある。チームの秩序が崩壊した状態だ。 その点、リッチマン体制になった昨シーズンから、そうしたゲームが格段に減った。試合後の会見で西田優大も「最後まで集中力を切らさずにやり切れたのは昨年と違う部分」と話し、逆転が難しい状況でも三河はチームが用意したプランを遂行し、ファイトした。 もう一つが、ケガの功名と言うべきか、西田優大と西田公陽のポイントガードを試せたこと。正ポイントガードの久保田 義章をコンディション不良で欠いた今節、西田兄弟がポイントガードとしてプレーする時間が多かった。 ポジションレス化が進む現代バスケだが、やはりポイントガードがもっともボールに触る機会が多い。スキルや判断に優れたプレイヤーが長くボールを扱うことは、オフェンスの成功、そしてゲームを優位に進めることにもつながる。 スコアリングの能力が高く、190cmとサイズもある西田優大。彼がガードとして開花したら、と見ていて期待したくなる。リッチマンHCが求めるクオリティにはまだまだかもしれないが、名古屋D相手でもある程度通用したのは収穫だろう。 次節はホームに中地区首位のアルバルク東京(A東京)を迎える。地区優勝を目指すなら避けて通れない相手で、簡単にやられるようならチャンピオンは望めない。リッチマンHCが「A東京はインサイドを攻めてくるチーム。今日の課題を受け止めて準備しなければならない」と話すように、GAME2で課題となったインサイドのディフェンスをチームとしてどのように解決してくるか、次節の戦い方に注目したい。