昨秋の台風で全焼の南海尾崎駅、3月23日に駅舎供用再開へ
南海電鉄は7日、昨年9月に台風21号が近畿地方を直撃した際に火災が発生し全焼した南海本線尾崎駅(大阪府阪南市)の駅舎供用再開が3月23日の見通しになると発表した。 【拡大写真】駅舎が全焼した尾崎駅は閉鎖され、駅員が市民に説明する場面も
同電鉄などによると、昨年9月4日午後1時10分ごろ、尾崎駅構内の券売機付近から出火し全焼した。出火当時は台風21号の影響による強風で飛来物が駅ホーム上の架線を切り、駅構内の配電盤がショートしたことが出火原因とみられるという。出火当時、電車は台風の影響で運行を見合わせており利用客はおらず、駅員は避難して無事だった。 同線では火災発生の翌日から駅舎の供用を見合わせ、仮設の改札口や通路を設置するなどの仮復旧を行い、火災から1週間後に営業を再開していた。
発表によると、駅舎橋上部の改札口と自由通路、改札内外のすべてのエレベーター3基と改札外のエスカレーター1基が再開される。 また、現在仮設の通路や改札口を設置している1番線と4番線は、供用再開後に通路や改札口の撤去を実施。線路の安全点検完了後の4月6日から使用を再開する予定だという。 これらの撤去工事に伴い、改札外東側の和歌山市方面に設置しているエスカレーターや階段が使用できない期間が発生するとしている。 関係者によると、尾崎駅は特急サザンや急行列車の停車駅となっており、1日約1万人が利用しているという。