2度のスタートけん制で場内は異様な雰囲気に… 90年のKEIRINグランプリ制した坂本勉が明かす記憶と愛弟子・新山響平へのメッセージ
愛弟子・新山に送ったメッセージ
さて、私の弟子である新山は過去のグランプリではライン戦でしたが、今回は単騎戦です。シンプルに自分が勝つことだけを考えたレースができます。新山とは先日、メールでやり取りする機会がありました。「必ずチャンスは来る、その機会を見逃さずに頑張れ」と伝えました。 グランプリは一発勝負だからこその難しさがあります。9名が様々な想定をしてレースへと臨みますが、スタートの位置取り次第で全く違った展開となるだけでなく、これまでのレースと違った走りをしてくる選手がいるのもグランプリならでは、です。 ただ、新山へのメールにも書いたように、9名の選手にはもれなく全員に必ずチャンスが訪れる瞬間があります。1990年の自分のときのように、「ゾーンに入った選手」が絶好機を見逃さなければ、今年の競輪界の頂点へ上り詰めると思います。