トヨタ、米からの車輸出などに一定影響も-ボルティモアの橋崩落
(ブルームバーグ): 米メリーランド州ボルティモアの大型連絡橋が、デンマークの海運大手APモラー・マースクがチャーターしたコンテナ船に衝突されて崩落したことに関して、トヨタ自動車の現地法人は27日までに、自動車の輸出などに一定の影響を見込んでいると明らかにした。
トヨタモーターノースアメリカは同日に公表した声明で、橋の崩落について、ボルティモアは同社の北米事業にとって最重要な港湾ではないものの特に車両の輸出に影響が見込まれるとした。現時点では深刻な混乱は想定していないが、長期的な影響と対策を見極めるため、状況を確認中だとした。
スバルの広報担当者によると、ボルティモア港の閉鎖を受けて、同港向けだった海上輸送中の車両は別の港に切り替えて荷揚げする予定といい、現時点では大きな影響は見通していないという。
トヨタが国内からの輸出入の拠点としている名古屋港管理組合のウェブサイトによると、昨年のボルティモア港での完成車取り扱い台数は38万9096台。2022年の名古屋港からボルティモア港に送った品目は自動車が58%と最大で、ボルティモア港から名古屋港への品目は石炭が99%を占める。
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Masatsugu Horie, Nicholas Takahashi