【MLB】ドジャースのソト争奪戦参入で強まる批判と警鐘「悪夢」「不公平」「チーム崩壊」=米報道
4年ぶりにワールドシリーズ制覇を成し遂げたドジャースが、オフのストーブリーグもにぎわせている。 移籍市場の目玉は、何と言ってもヤンキースからFAとなった強打者のフアン・ソト外野手(26)だ。年齢も若く、長期契約を結べば安定的なチーム編成を見込めるとあって、昨オフに大谷翔平投手(30)がドジャースと締結した10年総額7億ドル(約1015億円=当時)と同規模の契約も予想されている。残留に全力を傾けるヤンキースだけでなく莫大な資金力を誇るメッツなどが争奪戦に加わり、ドジャースも19日(日本時間20日)にフリードマン編成本部長らがソト陣営と面談したと伝えられた。 さらにフィリーズの参戦も報じられる中、米メディア「FANSIDED」は20日(同21日)に「ドジャースの参加は他の29球団にとって最大の悪夢だろう。特に攻撃面ではオールスターチームのようなロースターをそろえている。大谷、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンなどを擁するラインアップだ。ワールドシリーズ優勝を果たした彼らとソトをペアにすることは不公平極まりない」とバッサリ。すでにMVP受賞者3人を上位打線に置くドジャースに、新たな大砲が加わることは公平性を欠くと主張した。 また、超大型契約の締結が火種となる危険性にも警鐘を鳴らした。 「大谷、ベッツ、フリーマンには契約金の繰り延べがあるため監視する必要がある。ソトと契約し、彼に繰り延べ金を与えなければロッカールームのダイナニズムを崩壊させる可能性がある。フリードマン編成本部長やフロントオフしは念頭に置いておく必要がある」 例えば大谷は総額の97%に当たる6億8000万ドル(約986億円)を10年後の2034年以降の後払いにする契約で、実質的な年俸は200万ドル(約2億9000万円)だ。大谷のケースは極端とはいえ、ベッツも20年に12年総額3億6500万ドル(約390億円)で契約を延長したが、当時の新型コロナ禍による収入減を考慮して当初は年俸1750万ドル(約19億円)に抑え、6500万ドル(約70億円)のサイニングボーナスで補てんした。 つまり、ドジャースを支える中核メンバーの報酬を大幅に超えるような契約を結べば、チーム内のバランスが崩れるというわけだが…。過熱するソト争奪戦はどんな結末を迎えるのか。
東スポWEB