冬の災害時“ふだん使い”で命を守る『TKB+W』のWはウォーム寒さ対策…根本昌宏教授「ふだん使っているものは安全なだけでなく、安心感が生じる」
6年前の「胆振東部地震」のようなブラックアウトが起きた場合でも、寒さをしのぐことができると言います。 日本赤十字北海道看護大学 根本昌宏教授 「床からの底冷えは冬の寒さ対策の中では、一番の大きな問題なので、床からの冷気を遮断しておき、かつウレタンマットが入っているので、さらにもう1つ遮熱をかけておくと暖かい空間をうまく作れると思い(考案した)」 『段ボールベッド』の上に、1人用のテントを設置するだけのシンプルな仕組みですが、「防寒」以外にも多くのメリットがあると言います。 貴田岡結衣記者 「本当にプライバシーを守るという点でもそうですし、このテント想像以上にすごく暖かくて、隙間風もスカートの影響か下から入ってこないんですよね。だから、すごく快適に過ごせると思います」
こうしたワークマンとの『共同研究』から生まれた”新素材”。それが、この『着る断熱材』です。 貴田岡結衣記者 「この沸騰したケトル、触ってみます。こんなにぐつぐつしていても、ほんのり暖かさを感じる程度で普通に触れちゃう」
この新素材を使ったジャケットは、抜群の断熱効果に加え、湿気も籠らず蒸れないのが特徴。 気温およそ10℃の屋外で防寒ジャケットを着ていない状態だと、16℃まで下がっていた記者の表面温度が、『着る断熱材』のおかげで20℃を超える状態に!このように体温をキープしてくれるんです。
こうした『防寒着』など、ふだん使いしている物が、特に冬の災害時には有効だと根本教授は言います。 日本赤十字北海道看護大学 根本昌宏教授 「防災のためにそろえたものは、あまり役に立たない。それよりも、ふだん使っている物を、そのまま災害の時にも使おうというほうが、とても簡単で使いやすくて、安全なだけじゃなくて、そこに安心感を生じることになる思います」
冬の備えで大切なのが『TKB+W』です。 どういうものかというと… 「T」はトイレ、「K」はキッチン、「B」はベッド。 この3つに加えて冬の災害時では、ウォームの「W」=暖房、つまり寒さ対策が欠かせません。 そこで根本教授は、冬の避難で備えたいものを次のように提案しています。 『防寒着・手袋・ニット帽・マフラー・オーバーズボン・冬用の寝袋・エアマット・上履き』 ふだん使っているものをそのまま使うのがオススメです。 また根本教授は、氷点下の中でも体温を保てるような服装を想像するようにしてほしいとも話しています。
北海道放送(株)
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