大分市の道の駅「たのうらら」で住民ら招き見学会 曲線屋根と白い壁…物販スペースやグランドピアノ常設も
大分市神崎の別大国道(国道10号)沿いに国と市が整備を進めていた道の駅「たのうらら」が完成した。別府湾の波や高崎山の稜線(りょうせん)をイメージした曲線屋根と白い壁が特徴。6日は近くの神崎小児童や地元住民を招いた見学会が開かれた。オープンは7月7日正午。 市内3カ所目の道の駅で県内では26カ所目。敷地面積は1万7520平方メートル。鉄骨2階(延べ床面積約2700平方メートル)の建物と270台分の駐車場を備える。自転車利用者やランナーが立ち寄って休憩できるステーションも整備した。総事業費は約13億円。
物販スペースでは県産の野菜や果物、佐伯市蒲江直送の魚介などを販売する予定。飲食スペースでは大分市の「元祖辛麺屋 桝元大分」が辛麺のほか、ニラ豚やりゅうきゅう丼などの地元グルメを提供するという。 同市が西洋音楽発祥の地とされることからホール「おとの聴こえる広場」には誰でも自由に弾くことができるグランドピアノを常設。歴史文化コーナーには1972年まで大分―別府間を運行していた路面電車を展示している。
この日は、市おおいた魅力発信局の職員が施設内を案内。同市を拠点に活動するピアニストの小町美佳さんが演奏を披露し、児童は、来場者が自由に書き込める「巨大観光マップ」に、猿やビワの絵を描くなどしていた。 1カ月後にオープンを控えた佐藤悠一駅長(41)は「大分市の玄関口として、いつ来てもフレッシュな施設を目指したい」と話していた。