坂本花織が4連覇達成「あくまで通過点」26年五輪へ進化誓う フィギュア全日本選手権
フィギュアスケートの全日本選手権最終日は22日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、女子は24歳の坂本花織(シスメックス)が合計228・68点で4年連続5度目の優勝を果たした。 女王が貫禄(かんろく)の滑りで再び王座についた。SP首位の坂本がフリーでも後続を大きく引き離す149・76点をマークし、史上9人目の4連覇を達成。「連覇ができたことに、今はまずホッとしてます」と笑顔を見せた。 直前には16歳の島田が高得点を出してトップに。坂本は「緊張はかなりしていたけど、(島田)麻央ちゃんの点数が出るまでの時間に落ち着いた」と心を揺らすことはなかった。 冒頭の2回転半ジャンプは成功させたが「軸がゆがんだ」。さらに「自分の得点源」という後半のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプを失敗したことで「悔しい!」と無念さがつのり、演技直後には氷をたたいた。 底力の差を見せつける形での優勝。それでも「あくまでこれは通過点。達成感はない」という。坂本にとって今季は来季も合わせて1つのシーズンだからだ。「やっぱり最終の目標は五輪」と強調した。 次は来年3月、こちらも4連覇がかかる世界選手権に照準を合わせる。「守りに入らず、攻めの姿勢で行きたい」とさらなる進化を誓った。(大石豊佳)