介護の資格学校 「日本総合福祉アカデミー」運営していたガネット(東京)が民事再生
(株)ガネット(TDB企業コード:989884528、資本金2000万円、東京都渋谷区恵比寿南3-1-1、代表藤田達也氏)は、2023年12月25日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、27日に同地裁より再生手続き開始決定を受けた。 申請代理人は、本多一成弁護士(TF法律事務所、東京都千代田区平河町2-7-5、電話03-6206-1310)ほか。監督委員には北澤龍也弁護士(北澤龍也法律事務所、東京都新宿区四谷3-1-5、電話03-5367-3661)が選任されている。 当社は、2008年(平成20年)2月に設立された介護福祉士養成スクール運営業者。「日本総合福祉アカデミー」の名称で東京や大阪、名古屋のほか、全国に100を超えるサテライト校を展開。医療・介護業界従業者向けに資格取得講座、教育講座、研修・スキルアップ講座などをスクール形式で運営していた。サテライト校はクライアントとなる各医療施設・介護施設の内部に設置され、国家資格の取得支援に係る費用が助成金として支給されるほか、スタッフのスキルアップが図られることもあり、当社の事業は拡大。2019年12月期の年収入高は約3億9500万円を計上していた。 しかし、コロナ禍での医療施設への出入り制限等もあり事業環境は悪化し、2020年12月期の年収入高は約2億4800万円にダウンしていた。こうしたなか社会保険料等の滞納などもあり、法的手続きによる再建を目指すこととなった。 負債は債権者約156名に対し約4億3000万円。 なお、既にスポンサー企業による支援が進められており、事業は従来通り継続中。