最新の高級キャンピングカー「ニンジャ」の所以はからくり仕掛け!大容量収納を実現した画期的なギミック
ボディサイズは、全長5160mm×全幅2060mm×全高2950mmと大型で、車体前方の屋根には、バンクベッドと呼ばれる就寝スペースも備える。また、ルーフの後方にはボディと一体成型のスポイラーも採用し、リアビューにスタイリッシュさを演出。ルーフトップの空気の流れを調整する機能も持つことで、走行安定性にも寄与している。ちなみに今回の展示車両の場合、乗車定員は7名、就寝人数は5名だ。 ■「からくり仕掛け」の収納ボックス
外観デザインもかなり個性的なニンジャだが、よりユニークなのが、先述した「からくり仕掛け」。その実体は、車体の左サイド部とリアバンパー部に内蔵している大容量の収納ボックスだ。 さまざまな用途に使えるこれらのボックスは、いずれもスライドレール付き。停車時に車外からノブを引くだけで簡単に引き出すことが可能だ。また、フタ付きなので荷物が汚れたり、紛失したりする心配もないし、キーロック付きのため防犯対策も万全だ。
そして、走行中や車両を離れるときなどは、車体内へ戻せば存在すらわからない。つまり、こうした特徴が「からくり仕掛け」と呼ぶ所以なのだ。しかも、これらのボックスは、キャビン部(室内)床下に設置するため、室内の広さを犠牲にしない。走行中は車体に余計な出っ張りもないため、走行安定性も十分に確保できるといった利点を持つ。 各ボックスは、左サイド部のサイズが長さ1350mm×幅480mm×高さ450mmで、容量270L。リアバンパー部のサイズは、長さ1870mm×幅530mm×高さ360mmで、容量290Lだ。いずれも、かなり大型で、深さ(高さ)も十分あるため、キャンプ用品をはじめ、アウトドアスポーツなどのアイテム、汚れ物など、さまざまな荷物を積載できる。とくに、より大型になっているリアバンパー部のボックスは、スキー板などの長尺物も収納可能だ。
余談だが、今回のショーでは、このモデルのお披露目会、いわゆるアンヴェール式も開催された。式では、各収納ボックス内に、忍者の衣装を着た2名の同社スタッフが潜んでいて、ボックスを引き出すと飛び出し、チャンバラを行うといったアトラクションも披露。会場をわかせるとともに、「大人も入ることができる」ほどの大容量であることをアピールしていた。 ■キャブコンならではの充実した室内空間 一方の室内。このモデルの出入り口は、一般的なモデルがキャビン部の前方に設定するのに対し、車体左の後方にあるリアエントランス式だ。ドアを開けてステップを上ると、迫力ある外観の雰囲気と違い、明るく落ち着いたインテリアが目に入る。