屋根修理業者など名乗る不審者情報が2週間で117件…山梨県内で急増、闇バイト強盗と関連か
首都圏で「闇バイト」による強盗事件が相次ぐ中、山梨県内で、屋根修理や貴金属買い取りの業者を名乗るなどした不審者情報が10月11~25日の間に、計117件あったことが、県警への取材でわかった。横浜市で起きた強盗殺人事件の現場付近では事件前、不審者の訪問が相次いでいたという情報もあり、県警は「闇バイト」事件と関連している可能性もあるとみて、警戒を強めている。
県警によると、不審者情報は県内19市町で確認されており、東京都と隣接する上野原市が22件と最多で、甲府市が21件と続いた。このほか、笛吹市11件、富士吉田、都留市10件、南アルプス、大月市7件などとなっている。中には水回りの点検や、太陽光パネルの設置、不用品の有無の確認などをかたる不審者情報もあったという。上野原署や大月署では「平時よりも確実に多い。闇バイト事件を受けて、関心が高まっていることも原因だと思う」などとしている。
横浜市の住宅で同月15日頃に起きた強盗殺人事件の現場付近では、事件前から、不審な人物による訪問などが相次いでいた。「屋根の修理」や「水漏れの点検」などと持ちかけ、家に入ろうとする手口だったといい、共通する部分がある。
県警は、不審者が来た際の対応として、〈1〉ドアスコープやインターホン越しに相手を確認する〈2〉ドアチェーンをかけてからドアを開ける〈3〉不用意に室内に入れない〈4〉家族構成や資産状況を教えない――をあげている。
生活安全企画課の榊東次席は「在宅時やゴミ出しなど短時間の外出時も、玄関や窓を確実に施錠することが重要。不審や心配に感じたらいつでも110番してほしい」と話している。