「なぜもっと早く救急車を…」抜歯で全身麻酔後…心肺停止になり支援学校生が死亡 渡された報告書はA4用紙1枚 遺族は診療所側の対応に疑問
治療室の方がバタバタしだす...待たされているうちに救急車が診療所へ
―――治療の際にどのようなことが起きたと聞いていますか? 私が聞いたのは、麻酔をしてすぐに気管支痙攣というのが起きましたと。気管支痙攣というのはちょくちょくあることみたいで、それを治すために気管支拡張薬という薬を投与して、気管支を広げてそれを治すための動きをしていたということです。ただ、それがどうもうまいこといってなかったみたいで、妻が言っていたのですが、ちょっとこう治療室の方がバタバタしだしていて、妻の「何かあったんですか?」というような問いに対しても「とりあえず待っていてください」というような話だけで、起こっている状況の説明がなくて、待たされているうちに救急車が2台ほど来られて、救急隊員の方が「お母さんどちらにいますか?」という話を聞いて、そこから「いまこういう形になっている」という話を受けて、救急医療センターに搬送されたという形ですね。 ―――どのような状態で搬送されたのですか? 心肺停止になって、救急車の方に乗り込むとき、顔面蒼白になっていて、妻はこれはひょっとしたら助からないような状況に陥っているのではないかということをそこで実感してしまって、不安なまま救急車に乗って。息子が先に乗って、別の救急車で妻が向かったという感じですね。