あなたは大丈夫?現代人の悩み「スマホ首」の対策&1週間の「デジタルデトックス」のススメ
通勤、昼休み、帰宅後、そして寝る前まで時間さえあれば手に取りがちなスマホ。スマホの使い過ぎで首がストレートネックになってしまう、いわゆる"スマホ首"が原因で体の不調に苦しむ人が今急増しています。暮らしの中のギモンを解決する「ちょいと解決しましょう課」では、中山真希調査員(以下、中山調査員)が、「スマホ首の対策&予防法」について取材しました。 【動画】今話題の“脳休息”!「デジタルデトックス」を簡単に始められる1週間プログラムの内容がこちら【6分45秒~】
「スマホ首=ストレートネック」冬は特に注意が必要!
話題になって久しい「スマホ首」ですが、まずは名古屋市西区にある、さぶり整形外科のこの道40年の大ベテラン、岩田淳院長を尋ねました。 (さぶり整形外科・岩田淳院長) 「一般に"スマホ首"と言われますが、『ストレートネック』になってしまうことを言う」 「ストレートネック」とは、正常な首の骨が少し反った形なのに対し、まっすぐに伸びてしまった状態のこと。猫背でスマホを見るなど、頭が首より前に出る姿勢が続くと、首の骨の「反り」が失われてしまい、ストレートの状態になってしまうのです。 (さぶり整形外科・岩田淳院長) 「首の痛みだけでなく、視力障害、めまいとかいわゆる自律神経の障害が起こることがある」 さらに、追い打ちをかけるように寒くなるこの時期は、背中を丸めたり、血行が悪くなったりとストレートネックが悪化しやすいため、特に注意が必要です。 まずはストレートネックかどうか、セルフチェックしてみましょう。壁の前に立ち、頭、背中、おしり、かかとの4点が意識しなくても壁につけば正常ですが、自然に頭がつかなければストレートネックが疑われます。中山調査員がやってみると、頭が壁につかず。ストレートネックの疑いありという結果になりました。
肩甲骨周りの筋肉がポイント!スマホ首解消のストレッチ
では、ストレートネックを改善するにはどうすればいいのでしょうか。岩田先生は、凝り固まった筋肉をほぐす運動があるといいます。岩田先生をサポートする理学療法士・西さんがオススメする簡単「肩甲骨周りのストレッチ」を教えてもらいました。 (さぶり整形外科・西理学療法士) 「頭の後ろで両手を組み、そのまま肘を後ろに引く」 肘を引いたり戻したり、肩甲骨周りの筋肉を意識しそれぞれ5秒ずつ繰り返します。猫背などで伸びきってしまった首から背中にかけての筋肉を緩める効果があるそうです。実はこのストレッチ、同じ姿勢のまま、力の入れ方を変えるだけでストレートネックの「予防」もできます。 次は首の筋肉を鍛えるストレッチです。先程と同様、頭の後ろで両手を組んだら、今度は首の力でその両手を後ろに押します。 (さぶり整形外科・西理学療法士) 「(ストレートネックで)首を支える筋肉が弱くなっている。(首の筋肉が)弱い人程、力が入っているのか入っていないのか分からない」 また、ストレートネック予防と言えば「姿勢」も重要。目線を上げるのはもちろん、スマホを見る時、時々、持つ手を変えるのもいいそうです。