「すごい期待」運転手不足問題の解決なるか? 路線バスの廃止・減便相次ぐ千歳市で自動運転バスの実証実験
HTB北海道ニュース
深刻化する運転手不足の問題を解決してくれるかもしれません。北海道の千歳市で自動運転バスの実証実験が始まりました。 左折する路線バス。一見普通の光景ですが、運転席を見てみると・・・ 手を触れていないのにハンドルがくるくると回っています。 大原麻潤記者) 「普段乗っているバスと乗り心地は変わらないのですが、運転席を見てみるとハンドルを握っていません。実は自動運転なんです」。 千歳市が実証実験を始めた自動運転バス。車体には人や車を検知するセンサーが8台取り付けられています。JR千歳駅から市内南西部の里美地区までのおよそ9キロを走り、ホームページから予約すれば誰でも無料で乗ることができます。なぜ実験を始めたのでしょうか。 千歳市企画部交通政策課 倉重祐泰課長) 「千歳市においても、路線バスの運転手の高齢化、2024年問題もあって本市においても減便しているという現状がある」。 千歳市内の路線バスは、今年4月から3系統が廃止、24便が減便されました。市によりますと10年後には千歳市内のバス運転手の半分以上が定年を迎えるといいます。 運転手不足の解決策として期待される自動運転バス。体験した市民は。 乗客) 「自動で曲がるのがすごかった」。 「普通と変わらなかったですね。すごい期待があります」。 「もっと(便が)増えてほしいなと思うので実証実験してくれてありがたい」。 千歳市は、2027年までに路線バスの一部の区間で無人での自動運転導入を目指しています。 千歳市企画部交通政策課 倉重祐泰課長) 「今後、路線バスの運転手不足がもっと加速していくので、それを補うようなかたちで活用できればと思う」。 市民の足として期待される自動運転バス。実証実験は27日まで行われています。
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