市川團十郎 襲名披露興行の“ご祝儀半減危機”で画策する「出稼ぎ世界ツアー」
5月30日、大阪・道頓堀で市川團十郎(46)が、道頓堀川を走る船上から“にらみ”を披露。 【写真あり】金ピカ車で子供の送迎をする團十郎 「今年10月から『大阪松竹座』でおこなわれる十三代目市川團十郎白猿襲名披露のプロモーションでした。夜の部で披露する『連獅子』については《東京では何回もお断りした》と“レア感”をアピールしていましたね」(後援会関係者) 團十郎がPRに熱心なのには大きな理由があると明かすのは、梨園関係者だ。 「もともと襲名発表会見を開いたのは、今から約5年半前となる’19年1月のことでした。 本来なら’20年5月から襲名披露興行が始まる予定だったものの、コロナ禍で何度か延期になり、ようやく始まったのが’22年11月の歌舞伎座公演から。当初は大盛況でしたが、スケジュールが大幅に遅れてしまったことで襲名の新鮮味が薄れてしまい、当初目標とされていた興行収入50億円はかなり厳しい状況です。 襲名披露興行には、スタッフの人件費など、かなりの経費がかかります。また、歌舞伎界の重鎮の方々がゲスト出演される際は、銀座の焼き肉店で度々慰労会を開くことも。もちろん支払いは團十郎さんで、1回30万~50万円ほどの出費となるといいます。そのため、團十郎さんは贔屓筋からの“手厚いご祝儀”をあてにしていたのですが……」 團十郎は歌舞伎界最高峰の名跡だ。そのため、ご祝儀相場も梨園で最高だという。 「先代の團十郎さんのときの相場は一口100万円で、公演後の食事会などの場で、熨斗付きのご祝儀袋に入れて手渡しされていました。また、先代の襲名披露興行の期間は約2年でした。区切りもよく、ご祝儀も弾みやすかったのかもしれません。 一方で当代は会見からすでに5年半が経過。給与が上がらない不景気なこのご時世で、ご祝儀相場もかなり安くなり、“半減”も日常的にあると聞きました。團十郎さんは実家売却などで、両親の借金をようやく完済。襲名のご祝儀は子供たちの教育費として少しずつ貯金しているようで、現状“予定より1億円ほど少ない”とボヤいているといいます」(前出・後援会関係者) そんな“不振”ゆえ、彼は襲名披露をまだ続けたい考えだそう。