勉強に付いていけず、自信がない我が子が心配……
小学校高学年になると、授業の進むペースが速くなり、内容も難しくなっていきます。「我が子は授業についていけているかな?」「勉強について不安を抱えていないかな」と心配な保護者のかたもいるかもしれません。 今回は、お子さまが勉強についていけず、自信を無くしてしまったというお悩みに対し、「赤ペン先生」に保護者のかたができるサポートについてアドバイスをいただきました。
不安に思う我が子へにできることは?
【Q 勉強についていけず不安に思うお子さまへ保護者のかたができるサポート方法は?】 「赤ペン先生」高学年になると学習内容がぐんと難しくなります。授業についていけなくなり、不安になっているお子さまを目の当たりにすると、保護者のかたも心配になりますよね。 否定的な言い方や押し付けは逆効果とわかっていても、つい、焦ってしまい「もっとがんばりなさい!」など命令口調になってしまうこともあると思います。そんな焦りをちょっとこらえて、やる気を後押しする声かけのコツをご紹介します。 一つ目のポイントは、「笑顔で認める!」です。 保護者のかたの思うように行動できていなくても、焦りや苛立ちは一旦しまっておけるとよいですね。 まず深呼吸して、笑顔を作って、なるべく肯定的な優しい言葉を添えるようにしてみてください。 「それはいい考えだね」「こんなに難しいことを、やっているんだね」「これができるのなら、こっちもできるよ」「大丈夫。あなたならきっとできるよ」と、お子さまがほめてほしいタイミングを見計らって、さり気なくほめると効果的です。 二つ目のポイントは、「お子さまの『好き』を伸ばす!」です。 どのお子さまにも好きなことがあるはずです。「楽しい」「好き」のパワーは絶大です。好きなことやできることで自信をもたせてあげましょう。 たとえば「漢字」なども、お子さまの好きなことに関連付けると覚えやすくなります。スポーツ選手の名前やゲームの攻略本に出てくる漢字でもよいです。きっとすぐに覚えられると思いますよ。その漢字が漢字テストに出題されたら……。お子さまはうれしくてたまらないでしょう。 「できる」と「自信」になります。自信が付くと、積極的になれるので「これができるなら、あれもできる!」と思えてきます。お子さまが「できるかも!」と思えた時点で、本当にできるようになる可能性が大きく広がります。 三つ目のポイントは、「すぐに結果を求めないで、長い目で見る」です。 子育ての真っ只中にいるときは、これは、なかなか難しいことです。でも、いちばん大切なことかもしれません。 勿論、勉強はできないよりできたほうがよいですが、それ以上に大切なことは、いきいきと生活できることではないでしょうか。 それが何であれ、お子さまが目を輝かせて熱中できていることがあったら、それは素晴らしいことです。何かに熱中できるパワーは、この先、間違いなく「生きていく力」になります。お子さまが楽しんで熱中していることを妨げず、受け入れてあげてください。毎日を楽しめてこそ、その先に勉強や努力が必要なことがわかるようになるはずです。お子さまの秘めたる力を信じましょう。