「100匹以上のペットの遺体」をゴミのように捨て続け…埼玉県のペット葬儀業者が飼い主についていた「おぞましい嘘」
別の遺骨を偽って返却していた
じつはこの業者、火葬設備を持っていなかったのだ。 ペットの遺骨は飼い主のもとへ返す約束もしていた。では、火葬設備もなくどうやって骨を返すというのだろうか。 遺骨を預かったペット業者は、その日のうちか、翌日にはもう一度来たという。 そこで骨つぼと、ペットの名前が書かれたお札を手渡される。 しかし、この骨つぼに入っているのは、じつは別の犬などの骨だ。ペットをお返しすると言って、噓をついていたのだ。 そして“本物”のほうはといえば、火葬もせずにそのまま投棄していた。 それが、山林から見つかった100匹以上の犬と猫なのである。 この男によれば、ペット葬儀業をはじめたのは平成9年(1997)のこと。もともとはきちんとしたサービスを提供していたらしい。火葬施設はなかったが、別の業者に火葬を委託して運営していたからだ。 しかし、それだけではやっていけなくなったらしい。火葬を依頼すると、手元にわずか1000円ほどしか利益が残らないこともあり、費用を浮かせるためにペットの火葬をしたと嘘をついて遺棄するようになったのだという。 いくら経営が厳しいといっても、家族同然に可愛がっていたペットを棄てるなど、許されないことだ。 ―――― 【さらに読む】〈「裕福な老夫婦」がこっそり火葬炉に入り、自ら点火…かけつけた警察官が仰天した「壮絶死」の哀しい理由〉もあわせてお読みください。
下駄 華緒(元火葬場・葬儀屋職員)