デーブ大久保氏は巨人・宮崎キャンプで「取材NG」を出されていた グラウンドに入れてもらえず20分で退散 本人は「僕がYouTuberだったからです」
指揮系統に乱れがあった過去を“暴露”?
1月13日、同じく巨人OBの岡崎侑氏のYouTubeチャンネルに出演した際も、岡崎氏からスタメンの決め方について問われ、 「慎之助が俺と亀井(善行・一軍打撃コーチ)に何も言わずに、スタメン表をオープン戦の時、監督に持っていっていたんです。あれ、と思って監督に直に聞いたんです」 と、選手ですら知らないような話を明かし始めた。 大久保氏は原辰徳監督(当時)に「僕らは抜きでいいんですか。監督とヘッドでやられるんならそれで従います」と詰め寄った。すると原氏は「そりゃダメだ、お前さんの意見も言いなさい」と返したという。その言葉をもらった大久保氏は阿部氏の元へ行って、 「『慎之助よ、俺はいいよと。お前さんは将来監督になる男だ。お前のやりたい野球もあるけども、亀井を育てないとダメだろ。亀井の意見も聞いてくれ』と。(阿部氏は)『ああ、そうすね、そうすね』と」(YouTube動画より) 熱心な野球ファンからすれば興味がひかれる裏話であろう。だが、チーム関係者からすると、選手とコーチ陣との間のセンシティブな関係性や指揮系統に乱れがあった過去を“暴露”しているようにも聞こえなくもない。番記者もこう続ける。 「1月30日に配信された『Number Web』のインタビューでも、門脇誠が原監督と阿部ヘッドから真逆の指導を受けて混乱していたと明かしていました。こんな話読まされたら、阿部さんだって気分が悪いでしょう。10年前の裏話を打ち明けるならともかく、これからチームを立て直そうとしている新監督のチーム運営に影響を与えかねない発言です」
グラウンドに入れてもらえなかったのは「YouTuberだったから」
大久保氏に話を聞いてみると、キャンプ取材の際、グラウンドに入れてもらえなかったことは認めた。だが、球団との確執が原因ではないと訴えた。 「YouTuberは入っては行けないルールがあったからです。広島も阪神に取材に行っていないのも同じ理由です」 ――専属評論家を務めているサンケイスポーツの取材パスで入ったと聞いているが。 「サンスポの仕事もやりました。上(2階のスタンド席)でサンスポの巨人キャップとも『どう今年の巨人は?』と話をしましたが、今日はサンスポの仕事はないというので、『じゃあ、次、オリックスの取材に行くわ』と言ってあの日は出たんです。下に降りられなかったんだろうと書きたいのでしょうが、それは穿った見方ですよ。球団からは、のべつ幕なしYouTuberの人が入って、立ち止まって選手にインタビューされても困ると言われていたんです。広報部長は『OBとして降りていただくのはいいです』と言ってくれた。けど、どっちになるにしても、YouTuberとして行っていると思われている僕が声をかけたら、『またYouTubeやっている』ってなるわけじゃないですか」 ――YouTubeで“暴露”をしているとの批判については。 「こういう作戦があるとか、この選手はこういう癖があると明かすのは暴露です。けど、僕はそんな話はしていない。野球を知っている人が聞いてくれれば、なるほどなって思ってくれる話をしているだけで、暴露しているつもりは全くないですよ」 「全員に好かれようとも思っていません。僕が嫌いな人はチームに大勢います。僕からすれば、こういうことを聞いてくる記者さんだって嫌な人になってしまうわけじゃないですか。でも聞くわけですよね、仕事だから。僕らもそうです。『なんで勝てなかったんですか』と聞かれ、来季に向けてこうすればいいんじゃないですかって、そういう話をしないと僕は評論家、解説者と言えないじゃないですか。門脇がどういう選手だったんですか? と聞かれたら、恨みもつらみもなく答えて評論するのが僕らの仕事なんです。女性のことや飲みの場、サインの話をしたわけでもない」