売上年間2億の“女の子ホスト”天使ニア「ジェンダーに関して聞かれるけど、本当に何も思わない」
ダークなものからかけ離れたお店に
――天使さんが厳選したホストの方々がそろう「Blue Rose」も、2月のオープンから3カ月。代表として、手ごたえはありますか。 めっちゃいい感じですね。新規店でこんなに盛り上がっている店ってあんまりないんじゃないかなって思います。そんなに他店のホストクラブに詳しくないですけど。一生懸命な子ばかりですから。みんな配信を頑張ったり、アフター行ったり。全然さぼるような空気もない。もともと「やるぞ」という子しか集まっていないのかな。僕を見習って、とかは多分ないけど、背中を見て勝手に自由にやってくれている気がします。 ――YouTubeなどで「Blue Rose」は、ビジュアルも雰囲気も歌舞伎町で一番きれいなホストクラブにしたいとおっしゃっていたのが印象的でした。 きれいなものが好きだから、っていうだけなんですけど、歌舞伎町を今よりクリーンにしたいなという想いがあるので、ダークなものからかけ離れたお店にしたいなとは思っています。例えば、当たり前ですが暴力なんて絶対ダメだよ、とか。まずは当たり前のことでも言うようにして。どこよりもクリーンなホストクラブを目指して動いています。 ――改めて、天使さんがお客さまに向き合うときに大事にしていらっしゃることを教えてください。 え、むず! なんだろう。否定的なことをあんまり言わないことくらいかなぁ。そもそも、色恋の関係性だけでなく、アイドル的なキラキラで見てくれている感覚もあるようなので、その気持は裏切りたくないですね。 あとは…、自分は特にですけど「女なのに女の子に身体売らせて売り上げを立てているのをどう考えているんですか?」とか言われることも多いんですけど、僕はどんな職業であれプライドを持ってやっていれば、すてきなものだと思っているんで。まず、そういうことを言っている人たちの方が、女の子たちを自分より下だと思っている気がするんですよね。そういう考えが自分にはまったくない。めちゃくちゃ頑張ってお仕事をしているんだったら、それはめちゃくちゃかっこいいことだし、それを何に使おうか関係ないと思うんですよね。 しんどい仕事の子もいることは分かっているから、あなたが一生懸命してくれたことに対して、僕はそれ以上の幸せを返せるように頑張るねって思っています。ホストって最低料金でも1万円とかじゃないですか。でも、1万円あったら結構いろんなことができるので。僕のところに来てくれることが当たり前だと絶対思わないようにしています。全部背負って、時間いっぱい幸せにしたい。 ――お互いにリスペクトがある関係性ですね。 そうですね。まさにリスペクト営業! 僕の姫たちは、「今まで会ったなかで一番尊敬しています」って言ってくれることが多いんです。褒めて喜ばせてっていうのはそもそもしないけど、単純に仕事をさぼったり、休んだりもないですし、営業時間外もできるだけ動いているので、僕が頑張っていることが伝わっているんだろうなって。見てくれる人は見てくれているんだなと思いますね。 普通、オープン時間から毎日来る代表ってあんまりいないみたいなんですけど、僕はオープンからいますし、休みの日は大阪のホストクラブにゲスト出勤するなど、ちょっとでも売り上げを作ろうとしているので。それを見て、この人のために頑張ってあげたいと思ってくれる優しい方たちが僕の姫には多いです。 でも、そうやって僕にお金を使ってくれている姫たちの方がすごいじゃないですか。どれくらい、どんな想いで働いているんだろうと思うし。そのリスペクトも僕は絶対忘れないし、それをちゃんと伝えるようにしています。 「ありがとう」が言えなかったら終わりなんで。そういう伝え方がうまいねって社長に言われたこともありましたね。言葉にするのがやっぱり大事ですから。