本庄第一高に「通信制課程」新設 説明会・個別相談会始まる
学校法人「塩原学園」が経営する本庄第一高校(本庄市仁手)が来年4月1日、「通信制課程」を新設する。それに伴い、説明会と個別相談会を始める。(本庄経済新聞) 【写真】本庄第一高校の山浦秀一校長(学校法人塩原学園・理事長)と本庄第一中学校の樋口綾乃校長(学校法人塩原学園・副理事長) 同学園は5月23日、近隣の中学生が通えるフリースクール・本庄第一通信制中等部「Echo School(エコースクール)」(本庄市駅南2)をJR高崎線・本庄駅南口近くに開校した。同施設の名称の一部には、1998(平成10)年に定めた「響生」という学園理念の「響」を連想させる「Echo」を使っている。 「塩原裁縫女学校」として1925(大正14)年6月に開校し、現在、本庄第一中学校・高校を経営する同学園は来年で創立100周年を迎える。同校は埼玉県北部地域で初の全日制課程を母体とする通信制課程を設置する。 埼玉県内で、全日制課程と通信制課程の両方を設置する私立高校は、国際学院高校、開智高校、聖望学園高校の3校。「令和5年度埼玉県公立学校における児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(埼玉県教育局県立学校部生徒指導課)によると、埼玉県の不登校児童生徒数は、中学校で10833人(前年度比11.5%増)、高等学校で3302人(前年度比17.8%増)。 本庄第一高の通信制課程は、いつでも登校できる「サテライト教室」(駅南2)を完備し、スクーリングの日程以外でも専門教科の教員が常時待機する。専用のメタバース校舎も開設。同過程は「Echo BASEコース」と「メタバースコース」の2コースから成る。 「Echo BASEコース」では、サテライト教室「Echo BASE」に週1~2回登校し、リポート課題の作成のサポートを専門教科の教員から直接受ける。Wi-fi完備の空間でデジタル教材を活用できる。「メタバースコース」では、専用のメタバース校舎(仮想空間)に自由登校し、必要に応じてリポート課題の作成のサポートを専門教科の教員からオンラインで受ける。基本はデジタル教材を使い、自分のペースで学習を進める。いずれのコースも、スクーリングと単位認定試験は、全日制過程の生徒が夏休み・冬休み期間に同校の本校舎で集中的に行う。 同学園では12月21日、2月15日、3月8日に説明会・個別相談会を予定。新入学生の入学試験は1月30日、2月20日、3月12日に行う。ウェブ出願後、書類を提出する。転入・編入にも対応する。募集定員は80人。
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