【U23アジア杯】キャプテン藤田譲瑠チマは敗戦にも「自分を中心にまとめる」と宣言。「優勝を持ち帰りたい」
パリ・オリンピック予選を兼ねるU-23アジアカップに臨んでいるU23日本代表。4月23日のグループステージ第3節ではU23韓国に0-1で敗れた。これでグループ2位となり、準々決勝は開催国のカタールと対戦することに。キャプテンの藤田譲瑠チマは敗戦直後に切り替えて、優勝を誓った。 【動画】日本は韓国の攻撃にも冷静に対処していたが、1点に泣いた ■2024年4月22日 U23アジアカップ・GS第3戦 U23日本 0-1 U23韓国 得点:(韓)キム・ミヌ
「しっかりサッカーをして勝ちたい」
63分に松木玖生、佐藤恵允とともに、キャプテンの藤田譲瑠チマがピッチに入った。スコアは0-0で、韓国がそれを動かそうと順に4人を交代させてきた。こちらも3人を代えてパワーを注入した。 ここからオープンな展開が増えていく。藤田は中盤の中央に構えて、その存在感とカバーリングの能力によって、仲間たちをどんどんと前に押し出した。しかし、75分にはCKから先制ゴールを許してしまう。 ここから日本は1点をがむしゃらに狙った。83分には右から崩して中央へ、こぼれ球を藤田が左に送って佐藤のシュートを導いた。85分にはまたも右からのクロスを受けた佐藤が戻し、藤田が右足のインサイドキックでていねいにシュートを放ったが、DFに弾かれてしまう。90+7分には半田陸の右からのクロスにファーで佐藤がヘッドで合わせたが、無情にも左ポストへ…。 攻めに攻めたものの、1点が決まらずに、0-1で終了の笛を聞くことになった。 「最後はやっぱり勝っていい流れでいきたかったんですけど、この敗戦を無駄にしないように、次に向けていい準備ができたらいいなと思います」 藤田の切り替えは早かった。グループBで2位となり、準々決勝ではグループA1位のカタールとの対戦が決まった。開催国を相手にした難しいゲームになるだろう。負けたことを感情的に振り返る時間はもったいない。 「(カタールの)試合を見ている感じだと、審判のレフェリングだったり、難しい場面はありますけど、チームとしてしっかりサッカーをして勝ちたいなと思います」 余計なことに惑わされないように意識している。それは、このチームに大きな自信があるからでもある。 「この敗戦でバラバラにならないように、自分を中心にまたまとめ上げて、いい方向に向けたらいい」 キャプテンとしてこのチームを引っ張ってきた。この日はベンチスタートだったが、一人ベンチの前で立ち上がり、ピッチの中の選手たちに声をかけ続けた。ピッチに入ってからも、もちろんだ。そのリーダーシップがチームをつなげている。 「たくさんの方が応援してくれていると思うので、自分たちも見合うような戦いをして、しっかりと優勝を持ち帰りたい」
サッカーマガジンWeb編集部