原作ファンの十明が書き下ろした楽曲が、物語を優しく包み込む！「彼女たちに手紙を書くような気持ちを歌っています」

「さんかく窓の外側は夜」などで知られるヤマシタトモコの同名コミックを『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)の瀬田なつき監督のメガホンのもと、新垣結衣と新人の早瀬憩のダブル主演で実写映画化した『違国日記』(6月7日公開)。このたび本作の最新ビジュアルと予告映像が解禁された。 【写真を見る】15歳の朝と不器用な槙生のぎこちない同居生活を切り取った本ビジュアル 本作は人見知りな小説家の高代槙生(新垣)と、その姪である田汲朝(早瀬)の対照的な2人が同居生活を送り、理解し合えない寂しさを抱えながらも丁寧に日々を重ね、生活を育むうちにかけがえのない関係になっていく姿を描いたヒューマンドラマ。槙生の友人の醍醐奈々役を夏帆、槙生の元恋人の笠町信吾役を瀬戸康史、朝の親友の楢󠄀えみり役を小宮山莉渚が演じるほか、中村優子、伊礼姫奈、滝澤エリカ、染谷将太、銀粉蝶ら豪華キャストが勢ぞろい。 このたび解禁されたビジュアルには、両親を亡くした朝が住むことになる槙生の部屋で、ぎこちない雰囲気で座る2人の姿がデザイン。またあわせて解禁された予告映像では、大嫌いだった姉を亡くし、その娘である朝を引き取ることになって戸惑う槙生と、迷う彼女を支える醍醐や笠町の姿。そして槙生と朝が徐々に心を寄せ合っていく様子が映しだされていく。 この予告映像で流れるのは、『すずめの戸締まり』(22)の主題歌「すずめ feat.十明」で一躍注目を集めた十明が書き下ろしたインスパイアソングの「夜明けのあなたへ」。原作のファンだという十明のデモ音源が製作陣の耳に留まり実現した今回のコラボレーションに、本作の音楽プロデューサーも「広い音色で観る人や聴く人、また主人公たちを抱きしめるように寄り添い、言葉を紡ぎ、人生の背中を押してくれるような優しい名曲」と太鼓判。懐かしくもあたたかい曲調に優しく包み込まれた槙生と朝の物語を、是非とも映画館で見届けてほしい。 ■＜コメント＞ ●十明(インスパイアソング・アーティスト) 「映画『違国日記』のインスパイアソングを作らせていただけたこと、とてもうれしく思っています。元々原作の漫画も大好きで、何度も何度も読み返しました。そしてこの作品のなかの強く柔く美しい人々が映像として動きだした時、心揺さぶられました。『夜明けのあなたへ』という楽曲は、彼女たちに向けて手紙を書くような気持ちを歌っています。そして、私自身の素直な気持ちを歪めることなく描くことが出来たように思います」 文/久保田 和馬