匿流経営6店 営業終了 福島県JR郡山駅前の飲食店
福島県郡山市の繁華街で、交流サイト(SNS)などを通じた緩やかな結び付きで離合集散を繰り返す反社会的勢力「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」が無許可で飲食店を風俗営業していた事件で、風営法違反(無許可営業)で逮捕・起訴された匿流グループのリーダー格の男が経営していたとみられるJR郡山駅前の飲食店6店舗全てが19日までに営業を終了した。駅前の商店街関係者への取材で分かった。 匿流を巡っては、郡山署が6月1日、県警本部とともに「駅前総合対策部隊」を立ち上げ、駅前の治安維持活動を強化した。6月14日に匿流グループのリーダー格とみられる男を風営法違反で摘発して以降も、強引な客引きや勧誘、ぼったくりといった悪質な被害、違法駐車などを取り締まっている。 匿流関係の店舗の営業終了を受け、駅前の店舗経営者や市民は安堵(あんど)の表情を見せている。市大町商店街振興組合の名木剛範理事長(58)は「市民らが安心して優良な飲食店で楽しめるようになってほしい」と語った。