貸金庫の窃盗問題で 三菱UFJ銀行・半沢頭取が会見で謝罪
三菱UFJ銀行は行員による貸金庫の窃盗問題に関する記者会見を12月16日に東京都内で開き、半沢淳一頭取らが出席して謝罪しました。 三菱UFJ銀行は11月22日、元行員が都内の2つの支店で金庫を無断で開けて金品を繰り返し盗んでいたと発表しました。期間は今年10月までのおよそ4年半で、被害額は時価十数億円程度に上るとしていました。会見で三菱UFJ銀行の半沢頭取は「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものだと厳粛に受け止めており、お客さまや関係者の皆さまに心よりおわび申し上げます」と頭を下げました。 また、これまで都内の2つの支店で貸金庫を利用していた顧客およそ60人が被害に遭ったとしていましたが、これらの支店で新たに数十人から「盗まれた可能性がある」という申告を受けたことも公表しました。 半沢頭取は会見で、窃盗で懲戒解雇された元行員は40代の女性で、銀行で保管する予備の合鍵を悪用していたと明らかにした上で、再発防止策として「今後は予備鍵の各支店での保管を取りやめ、本部の一括管理とする抜本的な対応策を講じる。この対応策により、予備鍵の保管管理者と利用者、予備鍵と銀行鍵をぞれぞれ物理的に離すことになる」と説明しました。