ノックを打つ井端監督

　野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督（４９）が指揮官を兼務し、８月にコロンビアで開催される「第６回ＷＢＳＣ　Ｕ―１５ワールドカップ」に出場する「侍ジャパン」Ｕ―１５代表のセレクションが２２日、東京都内で行われた。 　動画によるデジタルトライアウトを突破した約４０人のうち、この日は約２０人が参加。面談や、シート打撃などを通じて実技のチェックを行った。 　投手は、シート打撃に登板して１４０キロを超えるストレートを投げた選手も数人いた。井端監督は「当初は１３５キロとかイメージしていたんですけど、イメージより５キロくらい速かったかなというふうに思っている。いい投手陣が組めそうだなと思います」と話した。 　打撃陣についても「速いボールにしっかり対応しているなと思いましたし、いいバッターは何人かいましたので、十分世界と渡り合えるのかなと思います」。Ｕ―１２を率いてＷ杯に出場した昨年は、バントは基本的にせずに攻撃的に挑んだが、今回のＵ―１５についても「基本的には一緒ですよ。バントさせる気はないですし、どんどん自分のレベルを上げて、その経験を踏まえてまた戻ってきて成長してくれればいいかなとは思います。攻撃的に行こうかなと思います」と構想を語った。 　また、これからつくっていくチーム全体について「勝てるチームは当然なんですけど、これからどんどん伸びる選手たちなので、世界でどう戦っていけるか、日本だけでなく上でどういうふうに戦っていけるかという選手が１人でも多く入ってきてくれればいいかなと思っています。世界と戦うのはほぼ初めての選手たちがほとんどかなと思うので、何かをつかんでくれたら」と、将来につながる貴重な体験をさせたい思いを口にした。 　この日に参加しなかった約２０人のセレクションを７月上旬に実施し、代表２０人を決める。