20年ぶりの「同窓会」にエディターが着て行ってよかった「楽しみにしていた!」が伝わる服って?
いざ探してみると、ちょうどいいものが見つからないという声が多い「オケージョン服」。春に向けて、大人が納得できるお出かけ服をスタイリスト福田亜矢子さんに提案いただきます。着用するのは連載でもおなじみ、ファッションへの愛と造詣が深いエディター松井陽子さんです。 【写真】大人に似合う「きれい色の華やかブラウス」って、どんな色とデザイン? 今回のテーマは、久しぶりの「同窓会」。実際に20年ぶりの同窓会に松井さんが着て行った服は「華やかなブラウス」だったそう。松井さんの経験談をもとに、この春おすすめのブラウススタイルを福田亜矢子さんが提案してくれました。
体を包み込んで、顔まわりの印象はパッと華やか!甘やかなブラウスは、もはや大人の必需品
松井さん(以下、敬称略):去年、同窓会があったの。なんと、20年ぶり! 20年ってなかなか、よね。 亜矢子さん(以下、敬称略):すごい! でも、確かにそうなりますよね。大学の卒業から考えても私も四半世紀に近づいてる。20年ぶりともなると、大々的な集まりになるんですか。 松井:今回は、母校のカフェテリアでのカジュアルな集会だったの。それで、逆にちゃんとしすぎるのも変だし、どうしようかなと思って、結局選んだのはブラウス。ボリューム袖の清涼感のあるミントグリーンのブラウスで行きました。 亜矢子:それは素敵ですね! 久しぶりの再会を喜び合う日ですからね。場所柄、華美になりすぎるのも、ラフになってしまうのも違うし。そういう時にデコラティブなブラウスって、本当にいいですよね。ますます華やかに進化していて、ワンピースよりもむしろ華やかだったり。上半身はぱっと印象的に、パンツを合わせて品よく。このバランスって、大人には良いことづくしのお出かけスタイルなんですよ。
「きれい色の華やかブラウス」なら、気をてらわず、砕けすぎず、しゃれ感もまとえる!
松井:わー! これは私一人だったらきっと選べないと思います。 亜矢子:パッと見たところ、襟も袖もラッフルだと甘すぎるかな、とか、ちょっと大袈裟っぽく見えそうかなって、気になりますよね。キャラが違うって(笑)。でも、どうです? 意外と、どころか、松井さんとっても似合ってますよ。 松井:正直、どんな雰囲気になるんだろうって思っていたのだけれど、全然甘すぎないのね! 最近気が付いたのだけれど、きっと自分が思っているよりもずっと顔まわりの印象って淋しくなっているんですよね。わたしたち世代って、簡単に地味になれちゃう。だから、若い頃の感覚を引きずって「甘い服は自分のテイストではない」とスルーしてしまうのはもったいないな、って。 亜矢子:うんうん。そこなんですよね。大人って、実はこのくらいの「盛り」具合が似合うと思うんです。甘めなディテールもそうなのですが、この色味も大人向きなんですよ。 松井:淡いブルーって、男性のビジネスシーンのシャツみたいに、ちょっとオフィシャルな印象。清潔感もあって、知的な印象の色だし。デコラティブなデザインと掛け合わせても甘いだけに終わらず、華やかさも軽やかな気がする。 亜矢子:それに加えて、肌も少しくすんできて、髪にも白髪が混じってくると、実はこういう明るいパステル系の色が取り入れやすくなるんですよ。 松井:確かにそうね! それに、このドラマティックなボリューム感はやっぱり素敵。華やいだ雰囲気が特別な日にもピッタリ。久しぶりの再会を楽しみにしていたという気持ちも素直に表現できる気がします。 亜矢子:わくわくしますよね。さらに、こういうきれい色のブラウスには、合わせるパンツも柔らかい白に統一すると、女っぽいだけじゃなく、おしゃれ上手な印象になりますよ。こういう甘めなブラウスに黒のスティックパンツを合わせる方も多いのですが、これからの季節はマイルドな白系、淡いグレー系などの方が断然素敵です。コントラストがつきすぎず、ぐっと垢抜けた印象になるから。