海外目指す若手クリエイター育成、文化庁が支援先決定…アニメや文楽など29件44億8000万円
文化庁は25日、海外での活躍を目指す若手のクリエイターを育てるために新設した基金に基づく支援対象に、音楽や舞踊、漫画、メディアアートなどの分野から29件、44億8000万円分を選んだと発表した。 【写真】水曜日のカンパネラは「クリエイターの遊び場」
海外で活動実績があるクリエイターが中心となって、若手を育てながら新しい作品作りに挑む活動などを3年程度の長期間にわたって支援する事業で、応募があった120件から、基金を管理する日本芸術文化振興会の審査委員会が選んだ。
選ばれた団体のうち、アニメ制作会社「キネマシトラス」は、若手アニメーターに、海外の有力アニメ制作会社でのインターンシップ(就業体験)に参加してもらい、その経験を生かして海外のアニメ映画祭への出展を目指す。
また、伝統芸では、公益財団法人「文楽協会」が、海外でも知名度のある名作映画・漫画などを題材にした新作を作り、ベテランの技芸員が若手を育てながら海外公演で日本文化を発信する計画などが選ばれた。