練習前に円陣を組む日本ハムナイン（撮影・黒川智章）

　日本ハムが1日、異例の“監督不在キャンプ”をスタートさせた。 　本拠地のエスコンフィールドで始まった秋季キャンプに、来季続投が決まった新庄剛志監督（52）は姿を見せなかった。球団関係者は「来季へ向けてアップデート中です」と不在理由を説明。今キャンプは最後まで、指揮官は参加しない見通しだ。 【写真】キャンプ地に現れたニセ新庄監督 　ただ、林ヘッドコーチを通じて首脳陣や選手には指示を与えている。CS放送のGAORAが生中継しているキャンプの様子をチェックしているようで、林ヘッドは「今日も練習が終わった時に、こういうことをやらせてほしいとかメッセージが入っていました」。チーム力だけでなく個の力も高めたい秋は、来季へ向けた充電を図りながら“遠隔操作”する形を取った。 　松本剛も「秋は個々で考えて練習するのが一番いい」とした上で「ボス（新庄監督）からの伝言はヘッドが話していました。ソフトバンクさんの方が走塁技術が高いとか」とチームの課題も認識してキャンプインしたことを明かした。栗山CBOも「監督の意図は選手に伝わっている。もっと自分でちゃんと考えてやってくださいよ、と。逆に選手にとっては、きついかもしれない。それがはっきり来年になって出てくると思う」と新庄監督の狙いを代弁した。【木下大輔】