「感無量です…」 83年ぶりに故郷に帰る 終戦後にシベリアに抑留され亡くなった日本兵の遺骨 DNA鑑定で佐呂間町の男性と判明
太平洋戦争後、シベリア抑留中に亡くなった日本兵の遺骨が道内の男性と判明し、10月17日、遺族のもとに返されました。 返還されたのは、北海道東部の佐呂間町出身で終戦後、旧ソ連のシベリア・ハバロフスクに抑留され26歳で亡くなった渡井良明(わたい・よしあき)さんの遺骨です。
厚生労働省の遺骨収集派遣団が2018年、ロシアで回収した遺骨のDNA鑑定を進めたところ、渡井さんと判明。17日、同町に住む弟の靖夫さんらに返されました。 靖夫さんによりますと、渡井さんは1941年12月に召集されたため、83年ぶりの帰還です。
靖夫さんは「こんなうれしい日が来るとは夢にも思っていませんでした。兄がシベリアから帰ってきました。感無量です」と声を震わせていました。 北海道内では2015年以降、身元が判明した13人の遺骨が遺族に返還されています。
UHB 北海道文化放送
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