幼なじみの2人が「選ばなかった道」に想いを馳せるラブストーリー 映画『パスト ライブス/再会』監督・キャストが撮影秘話を明かす特別映像公開
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を生み出した米国A24と『パラサイト 半地下の家族』を配給した韓国CJ ENMが初の共同製作で贈る、映画『パスト ライブス/再会』。この度、監督・キャスト陣が撮影を振り返るトークがおさめられた特別映像が公開された。 本作は、ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみの2人が、24年後、36歳となり、NYで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁―イニョン―”。久しぶりに顔を合わせたふたりは、NYの街を歩きながらこれまでの互いの人生について語り合い、過去自分たちが「選ばなかった道」に想いを馳せる。 メガホンをとるのは、本作で鮮烈な長編映画監督デビューを飾ったセリーヌ・ソン。監督自身が12歳の時、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った体験を元に執筆したオリジナル脚本は、デビュー作ながら既に各国の映画賞で246ノミネート88受賞と本年度の賞レースを席巻。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされた。 本作は主人公ノラとその夫・アーサーの関係、さらにノラと幼馴染で初恋同士の相手であるヘソンの関係、さらに、夫と初恋の相手との関係を描く。ノラを演じた主演のグレタ・リーはこの度公開された映像の中で、ノラとヘソンのニューヨークでの24年ぶりの再会シーンにおいて、撮影まで演じる2人が顔を合わせない、という手法をとったことを明かす。 また、セリーヌ・ソン監督は、ノラの初恋の相手ヘソンとノラの夫・アーサーが初めて出会う特別なシーンも、実際に2人が初めて会う瞬間だったこと、さらにそのファーストテイクがとても上手くいったため本編に採用されていることを明かしている。 映画『パスト ライブス/再会』は、2024年4月5日(金)より全国公開。
otocoto編集部
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