菊池雄星（AP）

◇13日（日本時間14日）MLB　エンゼルス3―5アストロズ（アナハイム） 　アストロズの菊池雄星投手（33）は敵地のエンゼルス戦に先発。7回を3安打3失点と好投し、7月末のトレード移籍から登板試合でチームは土付かずの8連勝となった。菊池自身も新天地で5連勝となる今季9勝目（9敗）。85球の省エネ投球で6奪三振、2四球だった。 　菊池にとっては『天敵』相手に久々の白星にもなった。エンゼルス戦の勝利は、マリナーズに在籍したメジャー1年目の4月20日、初対戦で5回を10安打4失点の粘投で挙げて以来。これまで登板11試合（9先発）で防御率9・99と苦しんだ相手に、10月の大舞台を狙う大事なマウンドで一矢を報いた形となった。 　試合を中継した地元放送局スペースシティーHNのジェフ・ブラム解説者が「またも菊池はアストロズの一員として勝利を積み重ねてくれた。2四球の走者を生還させた部分だけはやり直したいだろうが、それを除けば、投げる度にどんどん深いイニングをこなしてくれるようになっており、チームにとっては本当に助かる存在だ」と称賛。 　相方のトッド・カラス実況も「これで菊池が投げた8試合は全てアストロズが勝利を収めています。菊池自身にとっても、エンゼルス戦の勝利は初登板した2019年以来までさかのぼります」と紹介した。 　また、これでメジャー通算41勝は日本左腕の最多記録をさらに更新。前回登板だった7日のダイヤモンドバックスは6回4失点で石井一久（元ドジャース）を抜き、メジャー通算40勝目で日本左腕の歴代単独トップに立っていた。（写真はAP）