静岡地検の山田英夫検事正、再審無罪確定の袴田巌さんに近く直接謝罪へ
1966年の静岡県一家4人殺害事件で、袴田巌さん(88)の再審無罪が確定したことを受け、静岡地検の山田英夫検事正が近く袴田さんに直接謝罪することが関係者への取材で分かった。
9月の静岡地裁の無罪判決では、捜査機関による証拠の捏造(ねつぞう)が認定された。これに対し、畝本直美検事総長は控訴を断念した際の談話で、「判決は到底承服できないもので、控訴して上級審の判断を仰ぐべき内容だ」とした一方、「袴田さんが結果として長期間、不安定な状況にあったことを検察としても申し訳なく思う」としていた。