<磐城・センバツへ>Play Hard 壮行会、選抜旗受け勝利誓う 選手「一緒に校歌歌いたい」 /福島
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に21世紀枠で出場する磐城(いわき市)で14日、選抜旗授与式兼壮行会が行われた。選手たちは「絶対に勝って、皆さんと一緒に校歌を歌い、喜びを分かち合いたい」と意気込み、46年ぶり3回目のセンバツでの勝利を誓った。【磯貝映奈】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 同校体育館で行われた選抜旗授与式では、西川拓・毎日新聞福島支局長から阿部武彦校長に選抜旗が託され、その後、阿部校長から岩間涼星主将(2年)に手渡された。阿部校長は1975年夏の甲子園での応援を振り返り、「本当に素晴らしい場所だと実感した」と話した。そして「甲子園の舞台を目で見て、耳で聞いて、体で感じ、コバルトブルーの彩りの中で校歌を歌いましょう」と生徒に呼びかけた。 また同席した県高野連の小林喜則会長は、2018年夏のエピソードを話した。1年生だった沖政宗投手(2年)が、応援に来ていた足の悪い高齢者に声を掛け、荷物を持ってスタンド席へ誘導したという。小林会長は「気遣いの心や精神が結果に表れている」と褒めたたえ、「ぜひ『勝ち』を意識し、偉大な先輩たちの記録に並び、超してほしい。そして甲子園のグラウンドで再びコバルトブルー旋風を巻き起こしてほしい」と激励した。 選抜旗を受け取った岩間主将は、「本当に(甲子園に)行くんだという実感が湧いた。学校のみんなにも応援してもらって、地域の人たち全員の思いを背負って勝ちたい」と意気込んだ。 授与式に引き続き、野球部、テニス部、吹奏楽部合同の壮行会が行われた。応援同好会による応援パフォーマンスなどがあり、選手たちは生徒らの激励に身を引き締めた。 また毎日新聞社は同日、大塚製薬の協力で制作した92回大会記念スクイズボトル100個を、磐城に贈った。 ◇コバルトブルーに思い託し 人文字でエール、1・2年生と校長560人 磐城のグラウンドでは14日、第92回選抜高校野球大会出場を記念する人文字撮影が行われた。1、2年生約560人と阿部武彦校長が伝統のコバルトブルーのユニホームのロゴと同じ「IWAKI」の文字を作り、磐高ナインにエールを送った。 この日は午後1時ごろから、同校のグラウンドに集まって人文字を作ると、福島スーパーイノベーションハイスクール事業の予算で購入したドローンでデザインを確認。午後1時半ごろ、上空に飛来した毎日新聞社のヘリコプターから人文字を撮影した。 撮影を終えて、小川泰生選手(2年)は「ヘリコプターがかっこよかった。人文字を作るのは初めてだったけど、良い経験だった」と話し、清水真岳選手(2年)は「こんな機会は一生ないと思うのでうれしい」と笑顔を見せた。【磯貝映奈】