対馬の仏像盗難で韓国の寺が返還に向け書面保証へ【長崎県】
12年前に長崎県対馬市の寺から盗まれた仏像について、韓国の寺が日本への返還を書面で保証する方針であることがわかりました。 長崎県の有形文化財「観世音菩薩坐像」は2012年に対馬市の観音寺から盗まれた後 韓国に持ち込まれ、現地の浮石寺が所有権を主張して裁判を起こしました。 2023年、韓国の最高裁が日本側の所有権を認めた後も仏像は返還されていませんでしたが、浮石寺が日本への返還を書面で保証する方向であることを、このほど韓国の与党議員が明らかにしました。 これに対し観音寺の前住職の田中節孝さん(78)は「書面に残す事は評価できる。今後は日本側の対応も注視したい」と期待感を示しました。 観音寺前住職 田中節孝さん(78) 「一刻も早く返還されることを願って具体的な行動を起こし、進むことを願っている」 浮石寺側は100日間の法要を行うことを希望していて、韓国で釈迦の誕生日を祝う 2025年5月5日前後の返還を検討しているということです。
テレビ長崎