エリートフィールドの最終戦に「何としても行きたい」 西村優菜の闘争心
◇米国女子◇ロッテ選手権 初日(6日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6536yd(パー72) 【画像】トリプルボギーもあった西郷真央 夕方にかけて突風のような風が吹き荒れたコースで、西村優菜が3アンダー「69」をマークした。午後組で回るティオフ前の練習場では「体があまり動かない」と懸念を抱えていたが、前半5番(パー5)、6番などで4バーディを奪い、ボギーは1つに抑えて回った。 前週「TOTOジャパンクラシック」が行われた滋賀県の瀬田GC 北Cは総距離6616yd。数字だけ見れば今週の方が短いが、バンカーや池が“効いている”分、飛ばし屋との「距離の差」をより感じるコースでもある。「スコアボードを見ても、飛ばし屋ばっかりが上にいるなっていう感じ。その中でついて行けた方じゃないかな」と胸を張る。6番では6UTでピンそば3mにつけてバーディを奪うなど、長い番手でスコアを作る自分なりの特徴は出せたつもりだ。 「グリーンを外したところはしっかりカバーできていたし、いいショットを打ったところでしっかりバーディを獲れた。後半もいくつかピンチはあったけど、うまく耐えるべきところは耐えた。パッティングの感触は良かったので、そこがスコアにつながってくれた」。28パットというグリーン上の安定感は抜群だった。
年間ポイントランキング上位60人のみが出場できる最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(11月21日~/フロリダ州ティブロンGC ゴールドコース)まで、残り2試合。ここまで稼いだ571.861ptは直近2シーズンなら“出場圏内”に入っていたが、今季はボーダーラインが上がった。60位のギャビー・ロペス(メキシコ)まで53.746pt足りない67位に甘んじる。とはいえ、僅差で、今週なら15位以内で稼げるポイント差だ。 「もう何としてでも行きたいっていう気持ちでラウンドしている。結果にこだわりすぎるのも良くないとは思うけど、強い気持ちを持って行きたい」。燃える西村がホールアウトした時に現れた大きな虹を吉兆にしたい。(ハワイ州エワビーチ/石井操)