練習を指導する吉田孝行監督

　Ｊ１神戸が５日、神戸市のいぶきの森で練習を公開し、体調不良で２日のホーム開幕・柏戦を離脱していた吉田孝行監督（４６）もこの日から復帰した。 　１週間休んでいたと明かし「ちょっと休ませてもらったんですが、今は大丈夫」と冷たい雨の中を精力的に指導。監督不在の柏戦は０－１で敗れ「勝てなかったのが悔しいし、自分もチームに迷惑をかけたというのは悔しい」と話した。自宅で見た試合の印象を「現場にいなかったので映像でしか温度感は分からなかった」としたが「結果的には（相手に）少ないチャンスをものにされた。うちは前半は少し迷いのようなものを感じながらやっていたような気がする。後半は修正していいプレスのかけ方ができていた」と振り返った。 　汰木康也、佐々木大樹のＭＦ２人が負傷交代するなどケガ人も出た。２人の状態は「いい状況ではない」と復帰まで相当の時間がかかる模様。三木谷浩史会長はこの試合後にＸで「同じチーム相手に二人目の大怪我。しかも両方ともカードなし」と、昨年の柏戦でＭＦ斉藤未月がタックルを受けて故障した事例を指しながら怒りをつづっていた。吉田監督は「相手選手は故意でやったとかは絶対ないと思う」と、現時点で日本サッカー協会（ＪＦＡ）への意見書提出などには至っていないとした。 　全体練習終了後には、ＦＷ大迫勇也とホワイトボードを見ながら数分間話し込み「次のＦＣ東京戦（９日・味スタ）に向けて相手に対してどういう風にするか」と戦術面を指示した。開幕の磐田戦で２ゴールを挙げたＭＦ２枚を故障で欠くが「ケガ人は仕方がないのでいる選手でやっていくだけ」と前を見た。