今シーズンの成績に応じて寄付へ 病気の子どもたちと家族へプロ野球40選手が「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を支援
日本プロ野球選手会は、選手たちによる病気の子どもとその家族の支援活動を2020年度から行っている。今シーズンは、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(東京、以下DMHC)が運営する「ドナルド・マクドナルド・ハウス」への支援として、全12球団の所属選手40人が計1154万2000円を贈ることが決まった。この寄付額は、「1安打につき1万円」「1登板につき1万円」「1試合出場につき1万円」「1盗塁阻止につき1万円」「1ホームランにつき1万円」など、選手たち自身で設定した今シーズンの成績に応じた寄付が集まったもの。 現在、全国で難病に苦しむ子どもの数は推計14万人と言われ、多くは大学病院等の設備・スタッフのそろった専門病院で治療を受けている。これらの病院は基本的に家族は宿泊できないため、多くの家族はアパートやホテルで対応しており、経済的・精神的な負担が生まれている。 「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は、難病で高度な医療を受けるために入院・通院する子どもを看病する家族が、病院の近くに一人一日1000円で滞在できる施設。現在、世界48の国と地域に390カ所(2024年10月現在)にあり、国内では、日本第1号の「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」(東京都世田谷区、2001年開館)をはじめ、全国12カ所にある。国内のハウスの設立・運営費は日本マクドナルドをはじめ、企業各社や個人からの寄付・募金によってまかなわれ、ハウスの清掃・事務作業には1500人以上の地域ボランティアが携わっているという。 2020年は28人の選手、2021年は29人の選手、2022年は39人の選手、2023年は40人の選手が、自身で設定したシーズンの成績に応じた寄付で、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」をサポートしてきた。“HOME AWAY FROM HOME”(わが家のようにくつろげる第二の家)をコンセプトに、家族の経済的・精神的な負担を少しでも軽減し、安らげる場所を提供しようというハウスの趣旨に、今シーズンも多くの選手が賛同した。また、寄付だけでなく、選手が直接施設訪問も行ってきた。今後もさまざまな形の支援を協議していくという。 ◎支援に賛同している各球団の選手 【東北楽天ゴールデンイーグルス】 鈴木 翔天、西口 直人、酒居 知史、鈴木 大地、渡邊 佳明、小郷 裕哉 【埼玉西武ライオンズ】 増田 達至、中村 剛也 【福岡ソフトバンクホークス】 石川 柊太、中村 晃、栗原 陵矢、近藤 健介、砂川 リチャード 【オリックス・バファローズ】 若月 健矢、元 謙太 【千葉ロッテマリーンズ】 井上 晴哉 【北海道日本ハムファイターズ】 中島 卓也、齋藤 友貴哉、梅林 優貴 【阪神タイガース】 加治屋 蓮、坂本 誠志郎、岡留 英貴、湯浅 京己 【中日ドラゴンズ】 福 敬登、上田 洸太朗 【読売ジャイアンツ】 丸 佳浩、増田 陸、赤星 優志 【広島東洋カープ】 田中 広輔、坂倉 将吾、中村 健人 【横浜DeNAベイスターズ】 石田 健大、佐野 恵太、伊藤 光、森 敬斗、森 唯斗 【東京ヤクルトスワローズ】 小川 泰弘、山田 哲人、嘉弥真 新也、内山 壮真