自己最長7回1/3を1失点で自己最多4勝目の楽天・藤井「素直にうれしい」
「阪神1-4楽天」(6日、甲子園球場) 楽天・藤井聖投手はプロでの自己最長7回1/3を投げて1失点の好投。自己最多でチームトップの4勝目を挙げた。左腕は「素直にうれしいです」と振り返った。 序盤から「低めに丁寧に投げられた」とリズムよくアウトを重ねた。三回に西勇に適時打を許し、1点は失った。ただ、前回登板では5回までで3度の連打を浴びていたが、この日は崩れなかった。 悔しさをバットで晴らした。直後の四回、チャンスで打席に立つと「絶対打ったろうと思いました」と右前へプロ初安打、初打点となる適時打。すぐにやり返し自援護にも成功した。 未知の領域にも到達した。今季では初めてとなる六回以降もマウンドへ。「変な緊張感はありましたけど、気にせずバッターに向かっていけた」と落ち着いていた。結局四回以降は二塁すら踏ませず。八回1死一塁の場面で降板となり「すごい悔しかった」と話したが、リリーフ陣がゼロで抑えてくれた。 プロ4年目で6月ながら自己最多の勝ち星を積み上げてきた藤井。「ファームが長かったですけど、くじけずにめげずにやりこんできた成果の現れだと思う」と少しずつ手応えをつかんできた。ただ「野手の皆さんが打ってくださるので、謙虚にいきます」と表情を引き締めていた。