米大統領選、ハリス氏が誤差範囲内で優位…信頼度1位のNYTが最後の調査結果公表
米国大統領選挙の世論調査の中で最も信頼度が高いとされるニューヨーク・タイムズとシエナ大学の最後の調査結果が公表された。誤差範囲を無視して調査結果と開票結果が一致すれば、民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領が米国の第47代大統領に当選する。ただし、すべての競合州が誤差範囲内の接戦であるため、実際の結果は投票箱を開けてみないと分からない。 ニューヨーク・タイムズは先月24日から2日まで、7つの競合州で投票の意向がある有権者7879人を対象に「今日が選挙日なら誰に投票するか」と質問した結果を3日(現地時間)報道した。 ハリス氏はネバダ州(3ポイント・選挙人団6人)、ノースカロライナ州(2ポイント・16人)、ジョージア州(1ポイント・16人)、ウィスコンシン州(2ポイント・10人)などで誤差範囲内で優位を示した。共和党大統領候補のドナルド・トランプ前大統領はアリゾナ州(11人)でのみ4ポイントのリードだった。ミシガン州(15人)とペンシルベニア州(19人)では、両候補が同率だった。誤差範囲は約±3.5ポイント。7州とも誤差範囲内の接戦だ。 民主党は7つの競合州で44人の選挙人団さえ確保すれば勝利が確実視される。上記のシナリオ通りなら、民主党はネバダ州、ノースカロライナ州、ジョージア州、ウィスコンシン州で選挙人団48人を得ることになる。同率だったペンシルベニア州(19人)とミシガン州(15人)をすべて渡したとしても勝利する。 ハリス氏は平均的に前回の調査よりも多少良い成果を示した。上昇の傾向はこれまで苦戦していたサンベルト地域(ネバダ、ノースカロライナ、ジョージア、アリゾナ)で顕著に表れた。一方、牙城に分類されたラストベルト、いわゆる「ブルーウォール」と呼ばれる地域(ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン)ではむしろ悪くなった。 特にペンシルベニア州での下落傾向が目立つ。ハリス氏が民主党の大統領候補になって以来、ニューヨーク・タイムズとシエナ大学によるペンシルベニア州の世論調査で、ハリス氏はずっと4ポイント優勢だった。今回の調査で初めて両候補が同率になった。 土壇場で支持候補を決めたという有権者たちは主にハリス氏を支持した。最近になって投票を決めたという有権者8%のうち、ハリス支持者は55%で、トランプ支持者44%を上回った。ハリス氏は事前投票を完了した人においても8%ポイント差でリードした。トランプ氏は、まだ投票していないが投票の可能性が高い人々の間で優勢を見せている。ニューヨーク・タイムズは「通常、最終世論調査は明確な優位を持った候補を暗示するが、今回の大統領選はそのようなタイプの選挙ではない」とし「今回の選挙はいずれの候補にも明確な優位を与えない例外的な選挙になるだろう」と分析した。 キム・ウォンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)