車23台、高級腕時計75本、北海道の土地…タイ最年少首相は資産632億円の大富豪
【バンコク稲田二郎】タクシン元首相の次女で、タイ史上最年少で首相に就いたペートンタン氏(38)の資産が138億4600万バーツ(約632億円)に上ることが明らかになった。多額の金融資産や北海道などに不動産を所有しているほか、高級車など車両23台や7億円相当の高級腕時計75本を所持している。 【写真】首相就任式に出席したペートンタン氏と父のタクシン氏 独立司法機関の国家汚職追放委員会(NACC)が3日、ペートンタン氏が申告した資産状況を公表。それによると、資産は(1)11億バーツの預金(2)投資110億バーツ(3)北海道などの土地(7億バーツ相当)(4)ベントレーやロールスロイスなど23台(6700万バーツ相当)(5)高級腕時計75本(1億6200万バーツ相当)-などだった。 北海道の土地は2019年12月に3千万バーツで購入していた。英ロンドンの賃貸物件やバンコクの五つのコンドミニアム、高級バッグ217個、金の延べ棒も申告している。 24年の収入は2億6500万バーツ。大半が投資の配当金で、ほかに首相給与や家賃収入も含まれる。負債も44億バーツに上るが、純資産は90億バーツを超える計算だ。 ペートンタン氏はタクシン元首相の子ども3人のうちの末娘で、昨年9月に首相に就任。01~06年に首相を務めたタクシン氏は通信事業などで財を成し、ペートンタン氏は父の資産の一部を引き継いでいる。