イタリア発ジュエラー「ポメラート」の「アート&ジュエリー」展が上海で開幕 半世紀にわたる斬新なクリエイションと中国セレブの饗宴
イタリア発ジュエラー「ポメラート(POMELLATO)」による「アート&ジュエリー」展が11月3日、上海で開幕した。同展では、ミラノ工科大学のアルバ・カッペリエリ教授の監修による100点以上のジュエリーや創業時から時代の最先端を捉えてきたアイコニックな広告キャンペーンの数々を展示。また、中国人アーティストのチェン・マンによる作品やイタリア人アーティストのアルベルト・マリア・コロンボとアンナ・パラディーニによるAIで生成したインスタレーションを通して、「ポメラート」と女性、そして未来への視点を表現している。開幕前日には、中国人セレブリティーやメディア関係者を招いた内覧会とガライベントが開催された。
女性にフォーカスしたモダンなクリエイティビティー
「ポメラート」は1967年にミラノで創業。当時、代々受け継がれるものや結婚指輪などが一般的だった保守的なジュエリー業界で、女性が日常的に楽しめるモダンなジュエリーを提案。ファッションとジュエリーを結びつけたアプローチで新風を巻き起こした。展覧会の会場は、外灘にあるフォースンファンデーション(FOSUN FOUNDATION)。竹をモチーフにしたダイナミックな建築内に、「ポメラート」が歩んできた半世紀の軌跡が展示されている。エントランスの1971年にフォトグラファーのジャン・パオロ・バービエリ(Gian Paolo Barbieri)によるアイコニックなキャンペーン写真に象徴されるように、「ポメラート」は創業時から一貫してその時代の女性とジュエリーにフォーカスしてきた。
キャンペーンを撮影してきたのは、ロード・スノードン(Lord Snowdon)、ホルスト(Holst P Holst)、アルバート・ワトソン(Albert Watson)、ピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh)、ミシェル・コント(Michell Conte)といったそうそうたるメンバー。キャンペーンに登場する女性は、いわゆる誰もが知るスター俳優ではなく、どこか文化的で個性的な印象のマリサ・ベレンソン(Marisa Berenson)やアリエル・ドンバール(Arielle Dombasle)など。その中には、「ポメラート」のファンであるカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)の姿もある。これらキャンペーンは、今見ても古さはなくモダン、斬新でインパクトがある。約5年前には、フードをテーマにイカ墨のパスタにジュエリーを添えたキャンペーンがあった。このように「ポメラート」のキャンペーンは、ジュエリーの枠を超えた純粋かつ大胆なクリエイティビティー精神に満ちている。また、時代ごとにさまざまな女性像をジュエリーと共に捉えてきたところも同ブランドらしい。