ルメールの最新コレクションで見つけた、シーズンレスな5つのディテール【2025年春夏コレクション】
6月19日(現地時間)、ルメールの2025年春夏コレクションがパリの本社スタジオで発表された。今シーズンも、落ち着きのある洗練されたベーシックアイテムがランウェイを飾った。 【写真27枚】ルメール2025年春夏コレクションのメンズルックを全てチェック! 6月19日(現地時間)、パリ・ファッションウィーク2日目の曇り空の朝、ルメールはパリ4区のヴォージュ広場にある本社スタジオにゲストを招いた。洗練された美意識でファッション界を魅了し続けるクリストフ・ルメールとサラ=リン・トラン率いるブランドのイメージ通り、ショーは親密で落ち着いた雰囲気に包まれた。時代を超えた必需品で満たされた繊細なワードローブである。ルメールによる2025年春夏ショーで見つけた、クールなファッションディテールを5つ紹介しよう。 ■ウエスタンスタイル 開拓時代のカウボーイのトレンドはしばらく続きそうだ。昨シーズンのファレル・ウィリアムス率いるルイ・ヴィトンのショー(ついでに言えば、ビヨンセの過去2枚のアルバムも)によって前面に押し出されたウエスタンスタイルは、ルメールのランウェイでも特徴的なトップステッチやボロタイをあしらった黒やベージュのシャツに表現された。 ■トーンオントーン 1991年に誕生して以来、ルメールはカラーでもカットでもシンプルさを追求してきた。今シーズンは、オフホワイト、ブラック、ネイビー、ブラウンを組み合わせ、落ち着きのある洗練されたトーンオントーンに仕上げている。ワイドなプリーツパンツに、クロップド丈のトラッカージャケットを組み合わせたルックも完璧だ。 ■オーバーサイズ ルーズで着心地の良いカッティングで知られるルメール。今シーズンもワイドパンツ、オーバーサイズのジャケット、ラップアラウンドのオーバーコート、浮遊感のあるシャツなどにこのシグネチャースタイルが継承されている。どんな天候でも快適に過ごせる、ワードローブに取り入れやすいアイテムだ。このアプローチはコレクション全体に反映され、夏でも季節の変わり目でも同じように使えるシーズンレスなコレクションを提唱している。 ■幅広い靴の選択肢 2025年春夏コレクションの方向性はシューズにも表れている。ブラックレザーやブラウンスエードのチェルシーブーツがある一方で、ストラップサンダルやオープントゥミュールなど、シーズンごとに自在に履き替えられるシューズが揃っている。 ■晴れやかな色彩 このコレクションの柔らかな印象は、使われている色によってもたらされているものでもある。ランウェイの後半を飾ったのは、イエロー、グリーン、サーモン、ブルー、ピンクといったパステルカラーだった。温かみがあり心地よく、軽やかな色調を見ていると、そのシンプルさに心を奪われる。 From GQ France by Adrien Communier Translated and Adapted by Yuzuru Todayama